国立大学法人 群馬大学 共同教育学部

専攻と組織 Major / Organization

共同教育学部日本手話実践力育成プログラム(履修証明プログラム)

 

2026(令和8)年度群馬大学共同教育学部日本手話実践力育成プログラム
(履修証明プログラム)

群馬大学共同教育学部
特別支援教育講座

 
趣旨,目的
 ろう児・者が、教育や生活全般にわたり手話でアクセスできるようにするための支援人材育成と環境整備が喫緊の課題となっています。これらの社会的要請に応えるため、群馬大学共同教育学部では、社会人を主たる対象とする履修証明プログラム「日本手話実践力育成プログラム」を開設しています。
 本プログラムでは、厚生労働省の手話奉仕員・手話通訳者養成カリキュラムの基準を満たした授業を、平日夜間にリアルタイム双方向のオンライン形態で開講することで、社会人の方々が、手話及び手話通訳のスキルの習得を目指せるようにしています。

教育プログラムの内容

1)概要
 本プログラムは、以下のコース及び講座から構成されます。
 講義名・講義時間数及び開講学期は、以下のとおりです。
(1)ベーシックコース
  ア 日本手話講座Ⅰ「言語としての日本手話ⅠA・ⅠB」60時間+5時間(※1) 
     前期(2026年4月~2026年9月)月曜日及び火曜日開講
  イ 日本手話講座Ⅱ「言語としての日本手話ⅡA・ⅡB」60時間+5時間(※1) 
     後期(2026年10月~2027年3月)火曜日及び水曜日開講

(2)アドバンスコース
  ア 手話通訳講座Ⅰ「日本手話と日本語の違いを学ぶⅠ」30時間+10時間(※2)
     前期(2026年4月~2026年9月)木曜日開講
  イ 手話通訳講座Ⅱ「日本手話と日本語の違いを学ぶⅡ」30時間+10時間(※2)
     後期(2026年10月~2027年3月)木曜日開講
  ウ 手話通訳講座Ⅲ「日本手話と日本語の違いを学ぶⅢ」30時間+10時間(※2)
     前期(2027年4月~2027年9月)木曜日開講(※3)

 

 講義は、各コースともに18時45分から20時15分までです。
 開講する曜日については、変更となる場合があります。
 詳細な年間の開講日程については、2026年2月26日(木)付の合格発表と併せて、合格者へお知らせいたします。

 上記の開講曜日については、2026年度履修開始者向けのものです。2027年度以降に履修を開始する方については、当該年度の募集要項でお知らせいたします。

 

 (※1)日本手話講座Ⅰ・Ⅱでは、「オンデマンド教材による学習」と「小テスト」で計10時間を要します。
 (※2)手話通訳講座Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでは、「オンデマンド教材による学習」と「小テスト」で計30時間を要します。
 (※3)ウ 手話通訳講座Ⅲについては、2027年度に開講します。

 科目名をクリックすると、2025年度開講分の講義概要(シラバス)が表示されます。(群馬大学の学生向けに開講しているものを参考に掲載しています。担当教員や内容は日本手話実践力育成プログラムと若干異なりますので、あくまでも参考です。
 「日本手話実践力育成プログラム」(履修証明プログラム)の講義概要(シラバス)については、基本的には群馬大学の学生向けに開講しているものに準じています。

 ベーシックコースは、厚生労働省が指定する「手話奉仕員」養成カリキュラム修了相当の単位認定を満たします。
 アドバンスコースは、厚生労働省が指定する「手話通訳者」養成カリキュラム修了相当の単位認定を満たします。
 アドバンスコース履修者には、手話通訳者全国統一試験の受験資格を目指すための講義を行います。

手話奉仕員及び手話通訳者の養成カリキュラム等について

(参考:2025(令和7)年度手話通訳者全国統一試験の手引き【群馬県実施分】)

 

2)授業の方法
 2026年4月から開講し、社会人の方が学びやすいよう、リアルタイムオンライン授業は、全て平日夜間に行います。
 プログラムの履修開始の時期は、原則として学年の始めとし、履修期間は原則として次の各号に掲げるとおりとします。
(1)ベーシックコース 1年間
(2)アドバンスコース 1年6か月間

 

3)修了要件
 原則として所定の履修期間内に、定められた科目及び以下の時間数を履修することとします。
(1)ベーシックコース 130時間
(2)アドバンスコース 120時間
 修了が認定された方には、「履修証明書」及びオープンバッジを交付します。

 

履修証明制度
 履修証明制度は、学校教育法の規定に基づき、大学の特別の課程として、社会人等を対象に大学の教育研究資源を活⽤し、学習の機会を提供するもので、人材養成の目的に応じて必要な講習又は授業科目を体系的に編成した教育プログラムです。
 本プログラムは、「群馬大学が編成する特別の課程として、履修証明を行うプログラム」として認定されています。

出願資格

 本プログラムに出願できる者は、手話及び手話通訳のスキル習得を目的とする者で、かつ、①高等学校卒業(※)又は②群馬大学共同教育学部において「高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、18歳に達したもの」とします。
 なお、②による出願を希望する場合は、出願に先立ち本学部の行う出願資格の審査を受け、出願資格の有無を確認することができます。詳細は、募集要項を参照してください。
 また、高等学校卒業程度認定試験に合格された方については、出願に先立ち、本学部の行う出願資格の審査を受けていただく必要はありません。1月下旬の出願期間内に、出願書類を本学へ郵送してください。その際、「高等学校卒業程度認定試験の合格通知書」の写しを同封してください。

 (※)2025(令和7)年度履修者の募集から、出願資格を「大学を卒業した者」から「高等学校を卒業した者」へ変更いたしました。

 各コースの目的は、以下のとおりです。出願に当たっては、以下の目的を成し遂げようとする意志のある方を求めています。

(1)ベーシックコース
 ろう者の社会生活全般に関わる話題について、理解・産出・やりとりが可能な日本手話スキルの習得
(2)アドバンスコース
 広汎な話題について、理解・産出・やりとり・仲介が可能な日本手話スキルの習得及び意味的等価性を担保した手話通訳の基礎スキルの習得

 アドバンスコースの受講に当たっては、「ベーシックコース修了相当の日本手話スキル(※)を有していること」が必要です。そのため、出願後にオンラインによる実技の資格審査を行います。
※「ベーシックコース修了相当の日本手話スキル」の詳細は、下記「プログラムの到達目標」をご参照ください。

 

プログラムの到達目標

 群馬大学の日本手話実践力育成プログラムでは、ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Language: CEFR)の行動中心の考え方に基づいた授業を展開するなかで、「理解」「産出」「やりとり」「仲介」のコミュニケーション言語活動において、日本手話のコミュニケーション言語能力(言語能力・社会言語能力・語用論的能力)とコミュニケーション言語方略を身につけ、手話通訳のスムーズなスキル習得につなげていくことを目標にしています。
(CEFRのレベル等、詳細については募集要項を参照してください。)

(1)ベーシックコース
■ CEFR A2以上-B1 レベルの日本手話の運用をすることができる。
■ 日本手話の基本文法について文法用語で理解し使用することができる。
■ 手話語彙を1,500語以上理解・産出することができる。
■ 聴覚障害者の生活や社会に関わる基礎知識を持ち、日本手話のコミュケーションに活かすことができる。

(2)アドバンスコース
■ CEFR B2レベル以上の日本手話の運用をすることができる。
■ 手話語彙を3,500語以上理解・産出することができる。
■ かなり広汎な範囲の話題について、日本手話と日本語の意味的等価性を保持し、目標言語で正確にその内容を伝える文にして訳出することができる。
■ コミュニケーションの本質を理解し、円滑なコミュニケーションを成立させるために通訳者として職業倫理に則った効果的な判断と行動をとることができる。
■ 手話通訳者の理念と仕事、健康管理に関わる知識を持ち、将来の手話通訳活動に活かすことができる。

 

募集人員
(1)ベーシックコース 30名
(2)アドバンスコース 10名

講習料
(1)講習料は、次の通りです。(※)
  ①ベーシックコース 130,000円(65,000円×2科目)
  ②アドバンスコース 120,000円(40,000円×3科目)
(2)既納の講習料は、特別の事情があると認めた場合を除き、返還しません。
(3)オンライン受講に係る機材、通信料、実習等に要する費用は、履修生の負担とします。
(※)2025(令和7)年度履修者の募集から、講習料を改定しています。

出願期間
(1)志願者情報の入力:(Googleフォーム)
   志願者情報入力フォームはこちら

(2)出願方法:募集要項を参照の上で、出願書類を同封し、簡易書留にて本学へ郵送してください。
(3)出願期間:2026 年1月19日(月)~1月23日(金)必着
 特に遠方の地域から出願される方については、郵送にかかる日数を考慮し、1月23日(金)までに出願書類が本学へ到着するよう、余裕を持って早めに郵便局から発送してください。
(4)検 定 料:9,800 円(銀行振込)
 金融機関の窓口・ATM・インターネットバンキング等から、上記出願期間内にお振込みください。詳細は募集要項を参照してください。
 以下の出願区分②「アドバンスコース(ベーシックコースとの併願)」の場合も、検定料は9,800 円です。
(9,800 円×2コース分=19,600円をお振込みいただく必要はありません。)

(5)出願区分
以下の①~③から選択してください。
 ① ベーシックコース(単願)
 ② アドバンスコース(ベーシックコースとの併願)(※)
 ③ アドバンスコース(単願)

(※)②アドバンスコース(ベーシックコースとの併願)について
 アドバンスコースで合格とならなかった場合に、ベーシックコースで合格する可能性がある制度です。ただし、志願者数や小論文課題の結果等により、ベーシックコースでも不合格となる場合がありますので、ご承知おきください。
 また、アドバンスコースとベーシックコースの両方で合格の基準に達した場合は、上位のコースであるアドバンスコースのみ合格とします。
 ベーシックコースを「2024年度以前に修了した者」又は「2025年度に修了見込の者」がアドバンスコースに出願する場合は、③単願のみとします。②併願はできません。
(アドバンスコースで合格とならなかった場合でも、既にベーシックコースを修了(又は修了見込)しているため。)

 2026年度募集の出願状況は追って掲載予定です。こちらをご覧ください。

 

出願資格の審査 

「出願資格」の②「高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者」による出願を希望する場合は、出願に先立ち本学部の行う出願資格の審査を受け、出願資格の有無を確認する必要があります。
 申請希望者は、募集要項を参照の上で、申請書類を同封し、2025 年12月15日(月)(必着)までに簡易書留にて郵送してください。

 また、高等学校卒業程度認定試験に合格された方については、出願に先立ち、本学部の行う出願資格の審査を受けていただく必要はありません。1月下旬の出願期間内に、出願書類を本学へ郵送してください。その際、「高等学校卒業程度認定試験の合格通知書」の写しを同封してください。

履修者選抜方法

(1)ベーシックコース
 選考は、オンラインによる日本語運用能力試験及び「志願者が提出した志望理由書等の出願書類」を総合して判定します。詳細は募集要項をご覧ください。
(2)アドバンスコース
 選考は、オンラインによる実技の資格審査・面接試験及び「志願者が提出した志望理由書等の出願書類」を総合して判定します。詳細は募集要項をご覧ください。

障害等のある志願者の事前相談について
 障害等の理由により、受験上および受講上の配慮を必要とする場合は、出願に先だち、あらかじめご相談ください。詳細は募集要項をご覧ください。相談される方は、こちらの受験相談書を使用してください。

合格発表
 2026 年2月26日(木)付で、志願者本人に通知書を郵送いたします。合否について電話による問い合わせには応じません。

履修証明書
 履修証明プログラムを修了した方には、学長名の「履修証明書」を交付します。また、デジタル証明書として、オープンバッジを交付します。

 

文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)の認定について
  「群馬大学共同教育学部日本手話実践力育成プログラム」は、令和4年12月に、文部科学省が定める「職業実践力育成プログラム」(BP=Brush up Program for professional)に認定されました。
 本認定制度は、大学・大学院・短期大学・高等専門学校におけるプログラムの受講を通じた社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラムを「職業実践力育成プログラム」(BP)として文部科学大臣が認定するものです。
 詳細については、以下のページをご参照ください。

 (職業実践力育成プログラム」(BP)のページ)

 

教育訓練給付制度の新規指定講座について

 本プログラムは文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)の認定を受けて、ベーシックコースについては、令和5年4月1日付けで、厚生労働省が定める教育訓練給付制度「専門実践教育訓練」の新規指定講座となりました。
 また、アドバンスコースについても、令和7年4月1日付けで、厚生労働省が定める教育訓練給付制度「専門実践教育訓練」の新規指定講座となることが決定いたしました。

 「教育訓練給付」とは、労働者の主体的なキャリアアップを支援するため、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講・修了した際に、訓練経費の一部を雇用保険により給付するものです。
 そのうち「専門実践教育訓練給付」は、中長期的なキャリア形成に資する講座について、受講する労働者が支給要件などを満たし、かつ、ハローワークで支給申請手続を行うことで、受講費用の50%(年間上限40万円)を6か月ごとに支給するものです。また、訓練修了後1年以内に資格などを取得し、就職などをした場合には、受講費用の20%(年間上限16万円)を追加支給します。

 ただし、この制度を利用するに当たっては、雇用保険の加入期間などの条件等、一定の支給要件を満たす必要があります。
 「日本手話実践力育成プログラム」を履修される方が、無条件で利用できるものではありません。

 詳細は、厚生労働省のホームページを参照してください。
厚生労働省・関連ページ

 教育訓練給付金の受給要件や支給申請手続については、お住まいを管轄するハローワークにお問合せください(本学ではお答えできません)。

 

受講環境

 1.受講にはインターネット環境を有したパソコンが必要です。
   2.最新版の OS、ブラウザでのご利用をお勧めいたします。

     ブラウザは以下のものをご利用ください。

    Chromeの最新版
      Firefoxの最新版
        Safariの最新版 
        Edgeの最新版

 

○募集要項・出願書類様式 

  募集要項(PDF)
  出願書類様式(word)
 

パンフレット
 パンフレット

合せ先
 群馬大学共同教育学部入学試験係(履修証明プログラム担当)
  〒371-8510
  群馬県前橋市荒牧町4-2
  TEL:027-220-7221、7396(平日 8:30~17:15)
  メール:recurrent★ml.gunma-u.ac.jp
   (メールを送る際は「★」を半角の「@」に置き換えてください。)

 




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