国立大学法人 群馬大学 共同教育学部

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保健体育講座・島孟留講師らの研究グループによる研究成果が「Brain Research」オンライン版で公開されました(2022年4月19日)

【 投稿日:2022.04.25 】

群馬大学共同教育学部の島孟留講師、同大学未来先端研究機構の川端麗香講師らの研究グループは、健康なマウスを用いて、4週間の低強度運動が共感性を向上させること、加えて、マウスの島皮質においてBdnfのmRNA量や、その制御に関連するmiRNAであるmiR-486a-3p量を増加させることを見出しました。

他者理解を支える能力である共感性を育む運動条件は、これまで不明でした。同グループは、マウスの救助行動試験を用いた研究により、4週間の低強度運動がマウスの救助行動の表出を早めることを明らかにしました。さらに、この運動が、共感性を司る島皮質での Bdnf mRNA や miR-486a-3p の発現を高めることを見出しました。miR-486a-3pに制御されるFndc5とBdnf発現の相関関係が島皮質でみられたことから、島皮質でのmiR-486a-3p/Fndc5/Bdnf経路の上方制御を通じて、低強度運動が共感性の向上に功を奏すことが示唆されました。

今後、本研究成果を足がかりとして、共感性の向上に最適なライフスタイルや新規治療法の発展に期待がかかります。

本研究成果は、2022年4月19日に、「Brain Research」オンライン版で公開されました。

 

【参考リンク】

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