ホーム>系・専攻案内>芸術・表現系>美術専攻

美術専攻

美術を学ぶということは、作品を美しく創り上げる技術を習得することばかりではありません。色とは、形とは、材料とは何かを深く見つめ考えること、美術の歴史やさまざまな理論を知ることも重要であり、これらが組み合わさって、さらに豊かな表現活動へと発展するのです。

専攻の授業では、美術に対する専門的な知識・技能を身に付けるための「絵画」「彫刻」「デザイン」「工芸」「美術理論・美術史」といった実習や講義があります。また、美術教育の歴史や理念、子どもの造形活動の特質、図工・美術科の内容や方法について学び、小・中学校における美術教育の専門家として必要な知識や実践的指導力を身に付けます。

美術専攻では自己の感性を磨き、次代の子どもたちと美術・芸術の楽しさ、喜びを分かち合いたい人を広く求めています。
以下は美術専攻の教育ポリシーです。

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)~このような人材を育てます~

<学位授与の条件,達成度・能力評価の基準>  

 1.所定の年限在籍し,かつ専攻の定める単位を修得した者
 2.美術科専門科目の内容に関し必要な知識を備える者
 3.教員に必要な知識と実践的指導力を備え,高い倫理観を持つ者

<学修成果の目標>

 1.絵画,彫刻,デザイン,工芸,美術理論及び美術史についての専門的知識を修得していること。
 2.小学校及び中学校の教員としての基礎知識を修得し,実践的指導力を身に付けていること。
 3.現代の社会における教育の意義,学校の役割,教育に関する諸問題について,確かな見識を有していること。
 4.他者との協調性を身に付け,多様な人々と協働して,課題に取り組むためのコミュニケーション能力を身に付けていること。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)~このような教育を行います~ 

<教育の目標>

 1.幅広く深い教養と美術教育及び教職に関する深遠な専門知識を身に付けられる教育
 2.美術科教員として,思考力や表現力,課題解決能力,創造的な探究能力を身に付けられる教育
 3.教員免許状を取得できる専門知識と実践的指導力を身に付けられる教育
 4.教員として必要なコミュニケーション能力を身に付けられる教育

<教育課程の構成>

 1.初年次を中心に編成された,教養基盤科目,教養育成科目からなる教養教育により,学士力,幅広く深い教養,総合的な判断力等を育成し,教員としての基礎的素養を身に付ける教育を展開する。
 2.上記1を基盤として,美術専攻の教育目標を達成するための専門教育をカリキュラムマップに則って系統的に行う。

 具体的に専門科目では,

 (1)教科専門科目
  美術科専門科目の内容に関し深い学識を身に付ける。

 (2)教職専門科目
  教育の本質,教育課程,図工科指導法,生徒指導,教育相談に関する理論・方法・技術について学ぶ。

 (3)総合的・実践的専門科目
  複数の教科にまたがる総合的な内容・テーマ,教育現場における実践的な課題・方法について学ぶ。また,フレンドシップ教育実践・野外体験に関する科目を通して体験的に上記の課題・方法について学ぶ。

(4)教育実習関連科目
  教育現場体験学習,授業実践基礎学習,小学校・中学校における教育実習を通じて実践的指導力を養う。

  上記科目区分で,講義・演習・実習を行い,教育現場での実践力を養う。 

<教育内容・方法>

 1.学生の主体的・能動的な参加に基づいた講義科目・演習科目・実習科目の開設
 2.シラバスに詳述されたカリキュラムを構成する授業科目の目標・内容・教育方法・評価方法等に基づいた授業の展開
 3.シラバス記載の目標の達成に向けた,講義時間外の自己学習(予習・復習)の督励
 4.実践的指導力を養うための教育実習の実施

<学修成果の評価>

 学修成果の評価は,各科目についてはシラバス記載の成績(達成度)評価基準に基づいて行い,学則に従いS,A,B,C,Dの5段階での判定とこれを基にしたGPAの決定を行う。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)~このような人を求めています~

〈人材育成の目標〉

 優れた人間性と豊かな教養を有し,各教科についての深い認識と実践的な指導力を身に付けた,地域の教育界の発展に貢献できる教員の養成を目指します。

〈入学者に求める能力・資質〉

 1.高等学校の教育課程,特に芸術を含む人文・社会科学分野等において,大学教育を受けるにふさわしい思考力・判断力・表現力等の総合的学力を身に付けている人
 2.美術の基礎的な造形表現能力を持ち,美術と社会との関係を深く考えることができる人
 3.主体的に学び,協働して取り組む姿勢を持っている人
 4.創造活動や新たな課題に積極的に取り組む意欲がある人

〈入学に際し必要な基礎学力〉

・美術Ⅰを履修していることが望ましい。
・美術館等に行くことを通して社会や教育における美術の働きについて考える習慣を身に付けていることが望ましい。