日本の小学校でポルトガル語を教えることについて
2003年8月6日掲示開始(ver1)、2003年8月14日掲示更新(ver1.0.3)
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東京都内にある国際色ゆたかな私立大学で、群馬県の小中学校の外国人児童生徒の教育の話題を中心に日本の国際化と学教育について80分ほど講義をした後、10分間ぐらいで小レポートを書いて貰いました。
受講していたのはすべて女子学生で、2年生以上、修士課程までです。
この大学には英語やその他の言語のネイティブスピーカーもいますが、受講していた中には2,3名しかいなかったと思います。
小レポートの設問の中に、日本人の子供にポルトガル語を教えることについてどう思うかを質問した項目を設けました。
具体的には以下のように質問しました。
「子供にポルトガル語を教えるという試みは心理的に抵抗を持つか? 自分の見解とその理由を教えて下さい。」
匿名で広く公開される可能性があることを前提として書いて貰いました。
実施日は2003年6月中旬でした。
学生が回答してくれた内容を以下に列挙します。
学生1人ごとの意見を○以下に掲げました。
但し、回答者の意図を損なわない範囲で、表記や表現を修正した部分があります。
○私は、幼い頃にアメリカに6年住んでいたので、(現地校でした)当時から、国籍の異なる子達といた。
そのせいか、国籍の異なる人と、言語は異なっても、自然となんとかcommunicateしようとする。
○全く抵抗感を感じないわけではないが、ほとんど抵抗を感じない。
せっかく身近にブラジル人がいる環境ならちいさい時からそういう環境を利用して、ポルトガル語を学び、お互いの理解を深め合うことは大事だと思う。
○初めは抵抗があると思うが、クラスにそういう子がいたり、環境がそうであったなら、ポルトガル語を教えるのは良い試みだと思う。
なぜ学ぶ必要があるのかを、その授業を実践する前に生徒にわからせる、または考えさせる必要があると思う。
○持ちません。
今の時代、日本語と英語しか話せないというのはnonsenseだと思うからです。
たしかに生徒にわからせる前に自分が理解する事は難しいですが、自分の国だけでなく、世界にはこんな国があってこんな会話をしてこんな生活をするという事も一番身近に実感できる方法の1つとしてとらえるのは良いことだと思うし、ポルトガル人が日本語を覚えるように日本人も少しポルトガル語を覚える事は、お互いの平等意識も高まると思います。
○私はあまり抵抗を感じないと思います。
外国人の子供が日本語を教わるだけでは日本の子供たちが外国の文化を理解できないまま生活することになります。
そのことから、文化の違いの壁ができてしまい、問題が生じてしまうと思います。
○抵抗は持たないけれども、自分の知らない言語だけあって、どういう風にすれば、子供と一緒に楽しく学べるのかという点で悩むと思う。
けれど、自分がしたその授業で、子供たちがポルトガル語やブラジルといった国々の文化に興味を持ってくれる、かもしれない可能性があるので、生徒でそういう留学生(?)がいれば、良い機会として教えたいと思う。
○英語はほとんどの国で使われていますが、ポルトガル語はあまり普及していないので抵抗というよりは不安を感じると思います。
しかし、子供にとっては自ら外国語を学ぶ機会は少ないのでとてもいい刺激になるのではないでしょうか。
先生が抵抗を感じては授業はとてもつまらなく、希薄なものになってしまうと思うので、子供と同じ立場で考え、授業を計画すればいいと思います。
○ポルトガル語を教えるということには抵抗は持たないし、現在私は大学で第2外国語としてスペイン語を学んでいるが、それは自分の地元が群馬県であり、大泉などでの問題が身近に感じられたからでもある。
○英語は私達の身近に比較的近いし自分自身[の]経験からして教えることにそんなに抵抗を感じないが、ポルトガル語はちょっと抵抗がある。
自分の未知のものだけに新しいことを知っていて学びも大きいと思うが、それなりの責任を感じてしまうと思う。
○抵抗はある。
小学生は中高生と違うのでどうやって外国の言葉を教えたらよいのかわからない。
[対処]の仕方に苦労すると思う。
○日本以外の国を知ることは重要であるので抵抗は感じません
○持たない。
なぜならば、同じ教室にいる生徒なのだからお互いのことをより知っていくことはよいと思う。
○私だったらやってみたいという気持ちはありますが、やはりポルトガルの文化について未知なので不安はあります。
だからポルトガルと日本との歴史を学び文化を知った上でなら抵抗も少なくなるかもしれないと感じました。
○持たない。
私が教師だったら子どもに同じクラスの仲間の国や言葉を理解してもっと仲良くなってほしいと望む。
○・抵抗をもたない。
・どんな国の言葉でも覚えて損することはない。
・その分だけ色々な機会がふえる。
○持たない。
吸収力の高い子どもたちだからこそ、色々な言葉、文化に触れることはよい経験になると思う。
○ケースバイケースです。
○その友達やその国について興味関心を持ち、身近に感じることが出来るであろうから、特に抵抗はありません。
○抵抗はない。
同じ地域に暮らす一員としてポルトガル語を学ぶことで生活の助けになる[なら]良いと思う。
○日本人の子どもたちには、新しい試みだけれど、ポルトガルに興味を持たせることができると思うし、したがって、仲間外れになっていたポルトガル人の子供も、自分がよく知っている言葉を同級生が勉強することによって、何か感じる物があると思うのでいいことだと思う。
○教室や身近でポルトガル語に接する機会があるのなら、指導しても良いと思う。
特に抵抗はない。
相互理解において言語はコミュニケーションの手段としてとても大事だと思うから、もっと進めても良いと思う。
語学だけでなく、文化や風俗なども教えるとよいと思う。
○抵抗は全然ない。
自分たちの国のことを知って合わせようとする子どもがいるのだから、逆に相手の国のことを知っていかなくてはいけないと思う。
お互いのことを知ることが大切だから、言葉という相手と接するときに必要なものを教えることは私は良いことだと感じる。
○私としては、わざわざ日本人の子どもにポルトガル語を教えるということには抵抗があります。
日本に来て、日本に住んでいるのだから、ブラジルの子どもの方が、努力すべきであって、大勢の日本の子どもたちを合わせる必要はないと思います。
そうやって、日本人が外国人に合わせすぎるために、どんどん日本人はお人よしというイメージがつき、ばかにされるのだと思います。
ただ、子どもたちの勉強、知識という面から見れば確かにいいことなのかもしれないと思います。
○押しつけのような印象もあるが、あまりに固定観念にとらわれているものを壊すためには、このくらい強引でも良いと思う。
○特にもたない。
新鮮な気持ちで受け止められるのではないかと思った。
○あまり持たない。
@ 旅行(ブラジル・ポルトガル マカオ)に役立つ
A 国際交流・友好(ふれあい、コミュニケーションをとる)に役立つ
B 無理に日本語をおしつけても嫌になる子供もいる
子供が大人になるには教育が必要だから、子供がある程度望む教育も与えてやるのもやむ[を]えないと思う。
ある程度は許容しないと日系人や帰国子女がついていけない。
C 自分から打ちとけて心を開かないと相手も打ちとけてくれない。
D 日系人やポルトガル人に自信を持たせる。
自分の得意と思うことを伸ばして自信をつけさせることで、子供の知能や知識の発達自我の伸長・心の発達が叶うものである。
だから、教育の形か、どうあれ子供の心の発展か 叶うものならポルトガル語などの授業も可と思う。
本当の教育は形式にとらわれるのでなく、子供の成長に役立たなければならない。
そうすることで、日本人である子もそうでない子供にも教育を平等なる機会として与えなければならないと思う。
又、心配や不安を感じたり失敗を感じたりすることも教育の一環と思う。
失敗を[生]じたりすることも教育の一環と思う。
失敗や不安を怖れず見知らぬ言語に立ち向かうことも大切と思った。
○自ら進んで学ぶ子どもにとっては一緒に学ぶ事でどんどん身についていき楽しいと思うが、なかには分からない言葉を話されることでつかれてしまい集中力もきれて辛い授業にもなりうると思った。
○抵抗はないけれど、どうやったら良いのか分からない。
上手くいかなかったらどうしよう?と思ってしまう。
助手の先生も簡単に呼べないし。
外国の子どもとのコミュニケーション+助手の方とのコミュニケーション+クラス全体とのコミュニケーションの3つがかぶって心理的負担がかなりあるかなあと。
○全く抵抗を持ちません。
一番有効。
かつ便利なコミュニケーション手段である「言語」を教えるということは、子どもたちの、もっと外国のことをよく分かりたい、もっと触れてみたいという好奇心を助成することだと思うからです。
○テストなど学力をはかるという点では負担になると思います。
抵抗というのは嫌悪、楽しくないなどの感情から生まれるものだと思います。
○ポルトガル語に限らず外国語を学ぶことは、その国の文化を知ることでもあるので良いことだと思う。
○子供にポルトガル語を教えることに何も抵抗を感じない。
子供たちの身近にポルトガル語を話す子がいて、その子をきっかけとしてポルトガル語をネイティブを聞きながら覚えられる、ということは、すごく語学を学ぶ環境として魅力的だし、その子にとってもすごく自然で、いい環境だと思うから。
○毎週でなく、年に3回程度だったら、抵抗はありません。
日本人の子どもにとって、「どこかの国の言葉を学んでいる」というより「B君やC君の国の言葉なんだ」という意識で学ぶと、興味はわくと思います。
B君、C君にとっても自分の国の言葉をクラスの皆で学ぶのは、すごく嬉しいことだと思います。
そして、日本人、日系人の両方にとって、より親しくなるきっかけになると思います。
○抵抗は持たない。異文化について小さい頃から興味を持つ事によって広い視野で物事をみれる気がします。
偶然、ポルトガル語を母国語とする生徒がいたから、ポルトガル語を教えたと思いますが、他言語を教える事で、興味を持って深めていく子もいるだろうし、小さい時に経験した特殊な経験は後になっても覚えているので「楽しかった思い出」が出来るだけでも良い事であると思います。
(学校行事もしくはクラスの特別活動としてとらえられると思います。)
○ポルトガル語を教える時間数にもよると思います。特別な行事としてポルトガル語を教えるのはいいのではないでしょうか。
ほんの少しのことだと、大したものにはならないけれど、あいさつぐらいできれば、それはそれで、いいと思います。
○たまたまそこに生まれただけでポルトガル語を学ばなくてはいけないことに抵抗を感じた。
ポルトガル語よりももっと重要な言語(英語)を双方に受けさせるべきだと思う。
もし自分が親なら私立を受験させるか越境入学させると思う。
○持たない。
米国で日本人がいるクラスが日本語で歌を歌ったりしていて、とても好評だった。
日本は特に外国人の受け入れが少ないので、子供にとっても良い刺激になると思うし、グローバル化していく社会の中で小学校から外国語にふれるのは将来への良いfirst stepになると思うから。
○持ちません。
ある程度、相手を理解するには、相手の文化・言語について理解しないとできないことだと思うからです。
自分の心を開かないと相手を受け入れることができないこれは国内でも国外でも同じことがいえるのではないでしょうか。
○特に抵抗はありません。
しかし、週1回だとか、あまり強制的なものであれば、反対です。
あくまでも子供が興味を持っている範囲で行われるべきだと思います。
○自分の住んでいる土地にもポルトガル語を母国語として持つ人が多くいた場合には抵抗は持たないと思う。
学校の外で道を教えたりという機会があるかもしれないので。
それに言葉を少しでも学ぶとその文化を知りたいと考えるようになり、日系人に対する差別を無くす事が出来るのかもしれない。
○とてもおもしろいことだと思います。
英語が一般的になっている中で、ポルトガル語を教えるというのはすごく新鮮だし、子どもにとっても自分たちの周りに自慢できることで、それによりますます言葉や文化に興味を持つと思うからです。
それと、文化やその国について教えるのにも役立つと思います。
子どもの方がいろんな言語をよく受け入れるので、ポルトガル語などを教えるのはすごくいいことで生徒たちにとっても良い教育だと思います。
○1回とか[単発]的なら抵抗を持たないとは思うが、何回もなら持つと思う。
教えること[自体]に対する抵抗より、教えることによってでてくる問題のことを考えると抵抗したくなる。
○幼い頃から日本語以外の語学にふれることは、いいことだと思う。
留学生がポルトガル語[圏]の子供だったからだろうか。
思うが英語とか方が馴じみやすくていいかもしれない。
でも、地球の反対側の未知のブラジルに興味を持つ分には、大いに子供たちに影響を与えたと思う。
[抵]抗はない。