群馬大学教育学部 地理学教室案内
2009.4.改訂

上毛大橋からみた赤城山
1. 教育組織と定員
2. 教官の研究テーマ
3. 地理学教室の設備
4. カリキュラム
5. 卒業論文
6. 大学院の概要
7. 学会活動
1. 教育組織と定員
群馬大学教育学部は、前橋市荒牧町に位置している。荒牧キャンパスは、JR前橋駅から国道17号にそって北上し、バスで約25分の距離にある。荒牧キャンパスからは、東に雄大な裾野を広げる赤城山、西には榛名山、北には谷川連峰も望める。現在、荒牧キャンパス周辺は、郊外型店舗の立地や住宅地開発などにより郊外化の進展が著しいが、人口32万余の都市にあっても、自然に恵まれた場所にある。
地理学研究室が含まれる社会専攻の学生定員は、26名である。従来は、小学校教員養成課程と中学校教員養成課程に分けられていたが、1999年度より学校教育教員養成課程に一本化された。社会専攻の学生は、2年次から3年次にかけて、地理学・日本史・東洋史・西洋史・法律学・経済学・社会学・倫理学・社会科教育学のいずれかの研究室に所属して、より専門的な指導を受けながら、卒業論文を作成している。
所属研究室の選択は、従来から学生の意思を尊重している。したがって、地理学研究室の学生数は年によって異なる。2009年度は、4年生4名、3年生5名、2年生(未定)、大学院生2名が地理学研究室に所属している。
2. 教官の研究テーマ
地理学研究室は、人文地理学と自然地理学の2名の教官で構成されている。このほか、社会科教育研究室の山口幸男教授も地理教育・郷土教育に関する講義を受け持っている。
関戸明子は、人文地理学が専門で、農山村の景観保全と地域づくり、近代ツーリズムと温泉地の発達、村落研究の学史的検討などを主要なテーマとしている。
熊原康博は、自然地理学が専門で、段丘地形の発達過程、活断層の活動史の復元など、地形から地球の動きを探る研究を野外調査に基づいて進めている。
3. 地理学研究室の設備
地理学研究室には、教官研究室の2室のほかに、地理学資料室がある。資料室には、学術雑誌や図書、地形図や空中写真が整理されており、自由に閲覧できる。また、パソコン2台やプリンタ・スキャナが備えられており、インターネットなども自由に利用できるようになっている。しかし、この資料室のみでは、残念ながら学生のためのスペースは不足気味である。
また、社会科実験資料室には、反射式実体鏡や野外調査用器具が置かれている。さまざまな測量機器や観測機器を複数揃えており、野外実習や卒業論文の作成に役立てている。
4. カリキュラム
地理学関係の開設授業科目は表のとおりである。専任教官は2名であるが、隔年で多様な専門科目を用意しており、学生が幅広く地理学を学べるように努力している。
これらのうち、講義については、社会専攻の学生全般に向けて開講されており、2年次から4年次にかけて履修する。また、演習・実習については、主として地理学の分野で卒業論文を書く学生を対象とするものである。地理学野外調査実習を例に取ると、毎年、3泊4日の日程で、聞き取り調査、ミニ巡検を行っている。この実習は2年生から4年生まで参加し、研究室の一体感を高める効果を持っている。
このようにして、2年次より、専門的な課程を学び、卒業論文の作成の準備を整えていくことになる。ただし、教員養成課程は、専門科目だけを学ぶというカリキュラムにはなっておらず、教科教育法をはじめとする多くの必修科目を履修していかねばならない。
5. 卒業論文
卒業論文は必修となっており、研究テーマは、学生各自の関心によって設定することを原則としている。卒論指導の枠が時間割りのなかに設けられており、そこで個別の指導を行うほか、演習の時間にも中間発表を行い、1月中旬の提出期限めざし、苦労しながらまとめ上げていくことになる。群馬県内をフィールドにしているものが目立つが、扱われている研究テーマは多様であり、優れた内容の論文も少なくない。
6. 大学院の概要
2008年に教職大学院が設置された関係で、教育学研究科修士課程の定員は減少した。このうち教科教育実践専攻のなかに、地理学の分野を含む社会科教育専修(定員約2名)があり、毎年秋に入学試験が行われている。試験科目は、外国語(1科目選択)、社会科教育、専門科目(地理学などから1科目)、および面接となっている。なお現職教員は、外国語試験を研究業績などで代替することができる。 大学院での地理学関係の開設授業科目は、社会科内容研究(地理学)、社会科内容研究演習(地理学)、社会科内容開発演習(地理学)がある。これに加えて、教科教育・学校教育に関する科目、自由選択科目を含めて合計32単位以上を修得しなければならない。修士論文の提出は1月中旬である。
7. 学会活動
地理学教室の卒業生は、群馬大学地理学会の会員となる。群馬大学地理学会は1951年の創設以来、その活動を継続してきた。その主たるものは、毎年2月に総会をかねて開催される卒業論文発表会である。多くの先輩の前で、学生生活の集大成である各自の卒業論文を発表し、批評や励ましを受けるのが恒例となっている。なお、1988年までに『群馬大学地理学会論文集』を15号まで刊行した。また、2003年2月には『群大地理学会50年誌』が刊行されている。
このほか、地理学教室に事務局を置く、群馬地理学会が1993年11月に発足した。群馬地理学会には群馬大学の卒業生も多く参加しており、約
110名の会員が集まっている。これまで、毎年、年1回の総会と研究発表会、野外巡検を行ってきた。また、学会誌として「えりあぐんま」が刊行されている。「えりあぐんま」には、卒業生の書いた論文も掲載されており、全国の各大学の地理学教室や県内の図書館などに寄贈している。
カウント開始2000年7月1日
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