東京都議会文教委員会速記録第十三号

平成十二年九月十四日(木曜日)

   午後一時七分開議
 出席委員 十名

   委員長                  植木こうじ君
   副委員長                 大河原雅子君
   副委員長                 和田 宗春君
   理  事                 中嶋 義雄君
   理  事                 くぼた 光君
   理  事                 井口 秀男君
                        石川 芳昭君
                        鈴木 一光君
                        桜井  武君
                        西田ミヨ子君
 欠席委員 一名

 出席説明員
   生活文化局  局  長          高橋 信行君
          外務長           田邊 隆一君
          総務部長          幸田 昭一君
          交通安全対策担当部長    宇波 興宣君
          東京二〇〇〇年祭担当部長  高橋 敏夫君
          コミュニティ文化部長    三好 勝則君
          調整担当部長        尾崎 眞幸君
          国際部長          山口 一久君
          女性青少年部長       高西 新子君
          心の東京革命推進担当部長  村松  満君
          消費生活部長        早川  智君
   教育庁    教育長           横山 洋吉君
          次  長          鎌形 満征君
          総務部長          加島 俊雄君
          学務部長          若林 尚夫君
          施設部長          神山 隆吉君
          人事部長          小海 博指君
          福利厚生部長        小島 郁夫君
          指導部長          斎藤 尚也君
          生涯学習部長        嶋津 隆文君
          体育部長          桜井 武男君
          同和教育担当部長      幡本  裕君
          人事企画担当部長      臼井  勇君
          都立高校改革推進担当部長  山際 成一君
          参  事          佐藤  広君

本日の会議に付した事件
 生活文化局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・東京都青少年問題協議会条例の一部を改正する条例
報告事項
・心の東京革命行動プランについて(説明)
三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う生活文化局の対応について(説明・質疑)
請願陳情の審査
・一二第二四号 都内全域の公共交通要路に沿った歩道わきの二輪車等の駐輪禁止の強化等に関する請願
・一二第一六号 東京大空襲戦災犠牲者の慰霊碑建立に関する陳情
・一二第一八号 北朝鮮にら致された日本人の救出に関する陳情
・一二第四一号 北朝鮮ら致被害者の救出に関する陳情
 教育庁関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
・東京都立学校の授業料等徴収条例の一部を改正する条例
報告事項
・「心の東京革命」教育推進プランについて(説明)
・三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う教育庁の対応について(説明・質疑)
請願陳情の審査
・一二第一三号 東京辰巳国際水泳場の貸出条件等に関する請願
・一二第一二号 都立高校の入学金徴収反対に関する陳情


〇植木委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、定例会中の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程表のとおり申し合わせをいたしました。ご了承願います。
 この際、先般の人事異動に伴い、都立大学事務局長及び幹部職員の交代がありましたので、川崎事務局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
〇川崎都立大学事務局長 去る八月一日付の人事異動により都立大学事務局長を命ぜられました川崎裕康でございます。
 委員長を初め委員の皆様方のご指導、ご鞭撻をいただきながら、大学の管理運営並びに事務事業の適切かつ円滑な推進のために全力を挙げて取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 次に、同じく八月一日付の人事異動で幹部職員が交代しております。ご紹介をさせていただきます。
 事務局次長の二村保宏でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕
〇植木委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。


〇植木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、生活文化局関係、教育庁関係の順で、第三回定例会に提出を予定されております案件について説明の聴取及び報告事項の聴取並びに請願陳情の審査を行います。
 なお、提出予定案件及び心の東京革命関係の報告事項については、本日は、説明を聴取した後、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行い、三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う所管局の対応についての報告事項については質疑終了まで行いたいと思います。ご了承願います。
 これより生活文化局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、生活文化局長及び幹部職員の交代がありましたので、高橋局長からあいさつ並びに紹介があります。
〇高橋生活文化局長 去る八月一日付をもちまして生活文化局長を命ぜられました高橋信行でございます。
 委員長を初め委員の皆様方のご鞭撻をいただきまして、生活文化局の所管しております事務事業が円滑かつ適切に推進できますよう、誠心誠意努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願いしたいと思います。
 引き続きまして、八月一日付の人事異動により交代のございました生活文化局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 総務部長の幸田昭一君でございます。交通安全対策担当部長の宇波興宣君でございます。コミュニティ文化部長の三好勝則君でございます。国際部長の山口一久君でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕
〇植木委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。




〇植木委員長 次に、三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う生活文化局の対応について、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
〇幸田総務部長 三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う生活文化局の対応につきまして、お手元配布の資料2に基づき、ご報告申し上げます。
 初めに、火山活動等の主な経緯についてでございますが、去る六月二十六日の気象庁緊急火山情報から、七月一日には、神津島、新島近海で発生した地震、八月十八日、二十九日の両日、三宅島雄山の噴火、また、九月二日には三宅村長の避難指示が発令され、島民の皆様の島外避難等、これまでの経過概要を参考までに記載してございます。
 続きまして、生活文化局の対応でございます。
 まず、米穀、生活物資の調達についてでございます。
 災害時におきます米穀、生活物資の調達につきましては、局は、災害対策本部、具体的には福祉局の指示によりまして、米穀、生活物資を調達し、被災地に供給する役割を担っております。
 今回の災害に際しましては、三宅島の避難所に向けまして、六月二十七日、二十九日の両日、計六トンの米穀、また、生活物資二十五品目を調達し、供給いたしたところでございます。今後とも災害に即応できるよう、関係機関、業界との連絡体制を継続しているところでございます。
 次に、(3)のボランティア活動支援についてでございます。
 災害時におきますボランティア活動支援につきましては、局は、ボランティア活動の窓口として、被災されました方々のニーズの把握やボランティア希望者への情報提供、そして、関係機関、団体と連携してボランティア活動を支援するという役割を担ってございます。
 今回の災害に際しましては、ボランティア活動に関します窓口を開設し、ボランティア活動に関します情報収集や、関係機関、団体との調整を行い、ボランティア活動に対します支援を行ってまいりました。
 今後とも、島の内外の方々の要望に最大限こたえられますよう、引き続き支援を継続してまいります。
 二ページをお開きください。観光復興支援策でございます。
 今回の災害によりまして直接被害を受けました島はもとより、被害のなかった島までも、観光客が減少するなど、深刻な打撃を受けてございます。
 これまでの対応についてでございますが、まず、直接被害を受けることのなかった大島、八丈島等につきましては、ポスターの展示や観光パンフレットの配布等の観光PRを行い、観光客の誘致に努めてまいりました。
 ご案内のように、島の財政基盤の大きな柱である観光の復興を積極的に推進するため、都や国、島しょ町村、観光関連団体、企業等で構成いたします伊豆諸島観光復興支援協議会を設立いたしております。今後、各団体等が協力をいたしまして、観光振興のためのPRや効果的なキャンペーン等を実施してまいります。
 また、国に対しましては、風評被害に対します観光キャンペーン等観光振興復旧策への支援を要望いたしたところでございます。この要望の中の一つでございますが、被災者支援のための寄附金つき切手の発行につきましては、近く発行するという国の方針が表明されたところでございます。
 今後の対応についてでございますが、先ほども述べましたように、島の財政基盤の大きな柱である観光振興に力を注いでいかなければならないことは、もとより申すまでもございません。風評被害対策、災害終息後の復興対策について、それぞれの島の復興状況に応じまして、積極的かつ効果的に観光復興のための諸事業を展開してまいります。
 以上、まことに簡単でございますが、報告を終わらせていただきます。
〇植木委員長 説明は終わりました。
本件に対して質問等ございましたら、発言を願います。――発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇植木委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。



〇植木委員長 次に、三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う教育庁の対応について理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
加島総務部長 三宅島火山活動及び神津島、新島近海の地震活動に伴う教育庁の対応についてご報告申し上げます。
 伊豆諸島における火山活動及び地震活動に伴う都教育委員会の対応につきましては、去る七月七日の文教委員会においてご報告をしたところでございます。
 その後、三宅島においては、七月三十日に震度六の地震があり、また、八月十日、十八日、二十九日には、雄山に大きな噴火が起きました。
 また、新島においては、七月十五日に震度六の地震、式根島においては、八月十八日に震度六の地震など大小の地震が群発し、現在も継続しているところであります。
 これら火山、地震活動による各島の学校施設の被害状況につきましては、一ページの1にお示ししたとおりでございます。
 学校施設の被害については、応急措置を行ったものもありますが、火山、地震活動の続く中で、修繕作業が中断し、鎮静後に対応措置を予定しているものが多くあります。
 この中で、新島村の若郷小学校については、校舎の裏山の崩壊があり、校舎が立入禁止となったため、校庭に仮設校舎を建設しております。
 その他の学校については、校舎は使用できますが、危険な箇所もありますので、復旧までの間、部分的に立入禁止の措置も講じております。
 都教育委員会は、各島に技術職員を派遣し、各学校の被害状況を確認し、立入禁止等の助言を行うとともに、国に対しては被害復旧の要望を行っているところでございます。
 次に、火山、地震活動により、各学校の授業活動が影響を受けておりますが、その状況につきましては、二ページの2にお示ししたとおりでございます。
 三宅島につきましては、雄山の噴火の危険により、六月二十七日から七月一日まで、小中高等学校とも休校といたしました。さらに、八月二十九日の雄山の噴火により、児童生徒が島外避難し、二学期始業式は、九月四日に、あきる野市にある都立秋川高校において実施しております。
 新島の若郷小学校につきましては、一学期に地震による休業日があったため、八月三十日、三十一日を授業日としましたが、仮設校舎の建設が完了していなかったため、若郷にある福祉センターで十九名、新島小学校で五名の児童により、それぞれ授業を行いました。
 また、同島においては、若郷地区と本村を結ぶ都道の不通により、若郷地区より新島中学校、新島高校に通学する生徒十五名については、本村にある渋谷区が所有する青少年センターに一時避難をし、二学期はそこより各学校に通学することといたしました。
 神津島の小中高等学校につきましては、一学期に地震による休業日があったため、八月の下旬より授業あるいは定期考査を実施し、引き続いて二学期を迎えております。
 続きまして、三宅島の児童生徒の島外避難につきましては、三ページの3にお示ししたとおりでございます。
 雄山の噴火により、八月二十四日、三宅村教育委員会は、九月一日の授業開始については当分の間延期とし、さらに、児童生徒の島外避難を決定いたしました。
 翌二十五日に、村、村教育委員会、三宅高等学校より、都及び都教育委員会に島外避難について依頼があり、村等との協議を経て、二十八日に都は、児童生徒の避難受け入れを決定いたしました。
 受け入れ先につきましては、保護者の付き添いなしで避難する児童生徒については、宿泊施設が完備し、食事の提供が可能である都立秋川高等学校とし、一方、保護者の付き添いがあり都営住宅等に住居を確保して避難する児童生徒については、近隣の学校に転入学を行うことといたしました。
 児童生徒の島外避難については、当初、八月三十一日に行う予定でありましたが、二十九日に雄山が噴火したことにより、同日、避難を繰り上げて実施すべく、村より緊急の要請があり、都としても急遽受け入れ準備を整えました。島に残っていた児童生徒百三十六名、教職員及び村の教育委員会職員等百二名が、同日午後、船で出航しました。到着が夜間となるため、同日は船中泊としたところでございます。
 翌日三十日、受け入れ先である都立秋川高等学校に一行が到着し、寄宿舎に入りました。その後、自主避難していた児童生徒が秋川高校に合流したところでございます。
 二学期については、九月四日に、三百五十六名の児童生徒が出席し、始業式を実施しました。小中学校の授業につきましては、学年別の三校合同授業を実施し、高等学校の併合科は、週二日程度、都立農林高等学校に通学をしております。
 四ページ別紙にありますように、現在、小学校児童は百四十一名、中学校生徒百六名、高等学校の生徒百十三名が、寄宿舎生活を送りながら、同校の空き教室を利用して授業を受けているところでございます。
 今回の一連の火山、地震活動に当たり、都教育委員会は村の教育委員会と密接な連携のもとに指導助言を行ってまいりました。また、三宅村の児童生徒の島外集団避難については、村の緊急要請、緊急な受け入れという状況の中で、準備が必ずしも十分とはいえませんでしたが、精いっぱい受け入れの努力をしてまいりました。
 今後、災害の終息もわからない中で、さまざまな課題があると思いますが、都教育委員会は、児童生徒の教育の確保のため全力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力、またご指導をよろしくお願い申し上げます。
 以上、簡単でございますが、報告といたします。
〇植木委員長 説明は終わりました。
 本件に対し質問等がございましたら、発言を願います。
〇鈴木委員 今、三宅島に関してご説明いただいたわけでありますけれども、先ほど、生活文化局の説明にもあったんですが、要は、ボランティア活動の窓口は設置したということです。当初、新聞報道等によると、ボランティアの申し込みがたくさんあるけれども、対応し切れていないというふうな報道がありました。というのは、これは突然避難してきたのではなくて、地震活動から始まって、かなりの日数がたった上で全島避難というふうな事態になったわけですよね。となると、そういうことが当然予測されるといった時間がかなりあったはずであります。そういう点ではちょっと残念なことなのかなという感じがいたしますけれども、ボランティア活動の受け付けの窓口を設置して、今どのような状況になっているんでしょうか、お尋ねします。
〇若林学務部長 ボランティアの活用状況ということでございますけれども、八月二十九日に、三宅村の小中高校生の集団避難が決定以来、広範な方々からボランティアの申し出が多数寄せられているということは事実でございます。現在まで、なかなかその受け入れ体制が整わないという状況下、九月九日に、横浜のプロ野球のご招待で、観戦がございました。それから九月十二日に、美容師団体の申し出によりまして、ヘアカットをしていただきました。これは二十六日にもまた予定をされております。それから十六日、劇団の公演、あるいは、二十八日になりますけれども、サッカー球団の選手の慰問等、実施あるいは予定されているということで、そのほかにもいろいろな催し物あるいは招待の申し出がございます。
 ただ、どうしても受け入れ体制が整っていないということから、九月の十三日ですけれども、秋川高校内に三宅島の児童生徒支援センターを設けまして、今までの申し入れ等につきまして、村の教育委員会、地元のあきる野市、それから私ども都教委の方に申し込みがあったもの等、いろいろ集約をいたしまして、順次、ボランティアの支援を受け入れる体制を整えている段階でこざいます。
〇鈴木委員 積極的にボランティアの支援を受けられるように、ご努力をぜひお願いしたいと思います。
 次に、全島避難というふうな事態で、我々にはよくわからないんですけれども、こういう島といった特殊な環境の中で生まれ育って生活をしてきた子どもたちが、東京へ、秋川高校に今みんな住んでいるわけであります。その中で、児童生徒、子どもたちにとっては、三日、四日の修学旅行なら楽しいでしょうけれども、いつ帰れるかわからない、あるいは永久に帰れないかもしれないといったような不安の中で、精神的にも肉体的にも、児童生徒のみならず、教職員も含めて、相当なご苦労をされていることかと存じます。
 またさらに、今、秋川高校で、学校へ行って住んでいるんですが、まだみんな友達がいるからいいですけれども、これが、さらにまたいろんな学校へ、都営住宅に住んでいる親元へ行って、また転校したりするわけですね。そうなると、全く一人で、だれも知らないところへ、一人で学校へ行かなきゃいけないような事態もあろうかと存じます。
 そういう点で、児童生徒、教職員などのその心のケアというものが非常に大切だと思いますが、どのように対応されているんでしょうか。
〇斎藤指導部長 都教育委員会は、アドバイザリースタッフあるいは臨床心理士のボランティア、保健婦、医師などを派遣しまして、児童生徒の精神的なケアを進めるとともに、健康診断あるいは教職員のメンタルヘルスに関する相談などを行っております。
 また、三宅村教育委員会を通じまして、教職員が積極的にかかわることや、家庭と連携協力して児童生徒の精神的なケアを的確に行うよう助言するなどの対応を図っております。
 アドバイザリースタッフや臨床心理士は、児童生徒のカウンセリングや話し相手、相談相手となりまして精神的なケアを行うとともに、教職員への専門的な助言も行っております。また、保健婦は、児童生徒の健康管理や、教職員の健康相談及び教職員による生活指導を支援しております。さらに、小児科、内科、精神科医は、児童生徒の健康診断、健康相談並びに教職員のメンタルヘルスに関する相談、指導を行っております。
 なお、児童生徒の精神的なケアとしては、家庭における親子の触れ合いが最も大切でございますが、関係各学校が家庭と連携し、学校や寮で親子の触れ合いができる機会をつくるなどして、児童生徒の精神的なケアを手厚く行うよう、関係教育委員会等に助言しております。
〇鈴木委員 私が一番心配なのは、転校したりなんかした場合、要するにこの後の追跡調査等をして、ケアをする必要性があると思いますので、ぜひお願いしたいというふうに考えております。
 次に、中学三年生あるいは高校三年生にとっては、受験という大事なことが控えているわけでありますが、今回の全島避難という事態は、子どもたちにとっては、受験生にとっては大変なハンディになっていくというふうに思います。そういう点では、受験生に対する積極的な支援というものがさまざまな形で必要だと思うのでありますけれども、どのような対応をされているのか、お伺いしたいと思います。
〇斎藤指導部長 児童生徒の避難先であります秋川高等学校では、自習室の使用時間延長による学習時間の確保など、生徒の要望に対して迅速に対応してまいりました。また、二学期以降の教育課程の再編成に伴い、年間を通して授業時数の確保に努めるよう、三宅高校及び三宅村教育委員会に指導助言してまいりました。
 中学三年生につきましては、例年十二月に保護者との面談を行い、希望する進路先を決定しておりますけれども、ことしは、このような状況でございますので、さまざまな対応の変化がございまして、不安を持っている生徒もいるということでございますので、進路に対する不安を取り除く意味で、さまざまな従来とは違った対応に今後努めていくということで、助言しているところでございます。
 また、高校三年生につきましては、都教育委員会として、今後の避難状況等から判断しまして、必要があれば、受験する大学、短大等に対し、生徒が置かれている状況等について伝えるとともに、受験に際して事務手続上不利にならないよう、一人一人の受験生を支援してまいりたいと思います。
〇鈴木委員 こちらへ親御さんも全島避難をされてきて、かなり職を失っている方々がおいでになろうかと思います。そういう中で、高校進学あるいは大学進学を目指していたが、経済的な理由であきらめざるを得ないといったような子どもたちもいようかと思います。そういったことも含めて――ということは、親が職を失ってしまっているということは、子どもが就職をして働くことによって、大変貴重な収入源になろうかというふうに思います。そういう点では、教育庁として、そういった子どもたちに対して就職のあっせんをしたりすることができるのかできないのか、そういった者に対してどのように対応するのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
〇斎藤指導部長 三宅高等学校の第三学年生徒で就職希望者は、現在十七名ございます。その中で、民間企業への就職希望者は十名の予定でございます。
 避難先の秋川高等学校におきまして、先ほど申し上げました自習室使用時間延長等の確保、それから、さまざまな勉強に対する指導等を行っているところでございますが、企業に対しましては、学校は、統一応募用紙等の選考にかかわる書類の提出期限の延長をお願いしているところでございます。
 今後とも、所管のハローワーク等を通しまして、受験する企業等に対して、生徒が置かれた状況等について伝えるとともに、事務手続上不利にならないよう、一人一人の就職希望生徒を支援してまいります。
 なお、中学校三年生につきましては、現在、就職希望者はいないと聞いておりますが、今後、就職を希望する生徒があらわれた場合は、今申し上げました高校生と同様な支援を行ってまいりたいと思います。
〇鈴木委員 いずれにしましても、先日も名古屋での水害等がございましたし、こういった災害というものがいつ起きるかわからないというふうな中で、私は、各局それぞれが対応するのではなくて、横断的な災害対策本部というものですか、そういったものがあってしかるべきではないかなというふうな感じがいたします。この点も踏まえて、これを教訓にしていただいて、ぜひとも災害危機管理というのですか、そういうものに積極的に力を入れてくださいますよう心からお願いを申し上げまして、質問を終わります。
〇くぼた委員 皆さん方のこれまでのご努力に本当に敬意を表したいと思います。
 まず、先ほど説明がありましたように、そういう意味で、秋川高校で生活をされているお子さん方や、現在、式根島などの島で生活をされている子どもさんたちが安心して勉強や日常生活が送れるように、教育庁として対応していくんだと、それから、親御さんも含めて、安心をしてくださいという対策をしていくんだという決意だと、先ほど思ったんですけれども、そういうことでの理解でよろしいでしょうかね。その点どうでしょうか。
〇加島総務部長 私どもとしては、今回の火山、地震活動の中で、児童生徒たちの教育がきちんと確保できるように極力努力してまいりたい、このように考えているところでございます。
〇くぼた委員 大変な中で、子どもたちがせめて日常の生活に近いような形で生活が送れるよう、勉学に励めるよう、ぜひ万全な対策をやっていただきたいと、今までもそうだと思いますけれども、お願いをしたいと思います。
 その上で、私は先日、秋川高校にちょっとお邪魔させていただきまして、いろいろとお話も伺ってきたわけなんですが、そういう中で、寮の中で、テレビの情報がなかなかないとか、あるいは、洗濯機がちょっと足りなくて、就寝時間まで列ができて、結局洗えないで、朝早く起きて洗ったとか、女子の生徒さんなんかは、特に高校生の生徒さんなんかは、洗濯物を干すのも、やっぱり男女一緒ですから、外に干すことができないので室内に干したりして、なかなか乾かないので、乾燥機なんかを入れてほしいとか、そういう要望があったわけなんです。そういった点でのいろいろな要望、寮での生活にかかわる要望があると思うんですけれども、そういった対策についてはどのようにお考えでしょうか。
〇若林学務部長 児童生徒あるいは教職員が、寮で生活をしていただいていますので、そういう寮生活にとって、いろいろな生活用品が不足のないような形での対応をしてきているところでございます。必要な生活用品等については、各学校を通じて組織的に要望を出していただいて、それを集約した上で、必要と認められるものにつきましては、寄贈品等なんかも大変多いものですから、それらを含めて、調達をしてきたところでございます。
 洗濯機という話がございましたが、現在、一棟と三棟を使ってございますけれども、一棟につきましては二十一台、三棟につきましては十八台、合計三十九台を設置してございます。そのほかにまだ在庫として抱えている台数もございますので、その辺については十分対応し切れているというふうに感じてございます。
 今後とも、村の教育委員会や学校と十分連絡調整を図りながら、生活に必要な用品等について迅速に対応してまいりたいと考えてございます。
〇くぼた委員 今、洗濯機のことについてはいわれたわけですけれども、まだ不足していると。乾燥機の話もいいましたが、そういうものについてはぜひきちんと手だてをしていただくように、困らないようにお願いをしたいと思うんですけれども、いかがですか、そこのところは。
〇若林学務部長 今お答えいたしましたように、十分対応してきているというふうに思っております。そういう部分でお申し出があれば、早速対応して、あるいはリース等でも対応してございますので、そういう形で対応してまいりたいと思います。
〇くぼた委員 思っていらっしゃる、対応していると思っているかもしれませんけれども、まだ足りないというところもあるわけですから、ぜひそういう声に耳を傾けて、必要があればどんどん設置するようにしていただきたいと、再度要望しておきます。
 先ほどもちょっとありましたけれども、とりわけ進学とか就職を控えたお子さんたちが、困難な中でも、最大限日常の生活に近い状況の中で、そういった状況が保てるように配慮していく必要があるというふうに思うんですけれども、その点での指導、ちょっとさっきと重複するかもしれませんが、配慮とか指導等についてはどのようにされているのでしょうか。
〇斎藤指導部長 現在、三宅高等学校の三学年の進路希望ですけれども、九月現在で二十四名おりまして、大学が八名、短大が二名、専修学校十名、各種学校四名、そういう内訳でございます。
 先ほど申し上げましたように、まず勉強する時間が必要でございますので、その場所の確保。これは要望がありましたので、すぐ対応しまして、自習室の使用時間を延長いたしました。それから、年間の授業時数の確保とか、あるいは日常的な生活の場面での受験的な部分の学習指導も万全を期してやるよう、指導しているところでございます。
 それから、中学生につきましては、今のところ全員高校進学希望でございます。これも大変生活状況が不安定な中でございますので、精神的な心のケアも含めまして、学習指導の充実を図るよう、助言しているところでございます。
〇くぼた委員 私もお話を伺わせていただいたんですが、大学の進学を希望している高校生の方にちょっとお話を伺ったんですが、今の状況の中で、親が収入の手だてを断たれたということを思って、就職にしなきゃいけないかなと考えているというようなこともおっしゃっていました。そういった金銭的な面での心配が、子どもたちにとっての不安になっているということも思うんです。これからまた長引けば、ますますそういう状況になってくると思うんですが、そういう点で、高校の授業料とかの減免制度や奨学金の制度という対応はどのように考えているのでしょうか。
〇若林学務部長 八月の二十五日に、伊豆七島群発地震に伴います都立学校授業料等の取り扱いについてという、授業料の免除、減額についての文書を各都立学校長に通知をしたところでございます。
 内容といたしましては、今回の噴火活動、地震等の災害によりまして事業等に大きな影響を受け、収入状況が大きく変化をし、一定の収入基準まで落ち込んでしまった場合には、授業料等の免除または減額の対象となるので適切に対応されたいという文書でございまして、減免制度の周知徹底を図ったところでございます。これから実施に当たりましては、減免制度が適用になる収入の証明さえあれば、速やかに審査を行いまして、適切に対応していきたいというふうに思います。
 それから、奨学金制度につきましては、高校に在学しております生徒につきまして、保護者の収入状況が急変したというような場合につきまして、現在、緊急募集を実施しております。貸与額は月一万七千円でございまして、申し込みを随時行ってございます。
 また、高校三年生で、来年大学あるいは専門学校等へ進学を希望する生徒に対しましては、有利子の奨学金を、九月二十七日まで募集を行っております。貸与額につきましては、月三万円から五万円、八万円、十万円の中から、本人の希望する額を貸与するというものでございます。
 なお、被災地域に居住及び勤務する返還者に対しましては、返還が困難な場合には、願い出によりまして奨学金の返還を猶予してございます。
 今後、一層これらの制度の周知徹底を図りまして、少しでも不安を抱かないような対応を考えていきたいというふうに考えてございます。
〇くぼた委員 今お話があったように、制度の周知徹底も含めて、金銭的な面は子どもさんは心配する必要はないんだということで、安心して受験準備とか就職の準備ができるように、そういうことがわかるような取り組みをぜひやっていただきたいと思うんですね。指導や配慮の面についても、そういう立場に立って、ぜひ安心してほしいんだということで、確認させていただいてよろしいでしょうか。
〇若林学務部長 できるだけその不安を取り除くような相談あるいは進路指導に対応、努めてまいりたいと思います。
〇くぼた委員 ある意味では人生の一つの転機ですから、そういう状況で被災したことによって不利にならないように、本当に安心できるように、安心して生活できるように、勉学できるように、ぜひ配慮を続けてやっていただきたいと思います。
 最後に、低学年のお子さん、一年生、二年生のお子さんもいらっしゃるわけですが、お話を伺いますと、土曜、日曜は、小学生、中学生は、親御さんが迎えに来れば一緒に帰って週末を過ごす、高校生の方は自由のようですけれども、そういうことでありました。だから、親御さんの事情もいろいろあって、迎えに来られない方もいて、土日はそこの寮で残ってしまうというお子さんもいらっしゃると思うんですね。そういう低学年のお子さんに対してはどういう手だてで対応されているのか、そのことについて一点伺いたいと思います。
 それからもう一つ、そういうお子さんたちが、この生活が長期化した場合には、特にケアが必要になってくると思うんです。ケアだけじゃなくて、やっぱり何らかの対策も求められるというふうに思うわけなんですね。それから、寮にいなくて、今、親御さんのもとから、転校というんですか、転学して通っておられる低学年のお子さんもいらっしゃるんですけれども、友達も何にも知らない中で、新しい環境の中で、そういうお子さんについてのケア、対策というのはどうなっているのか。その二点を教えていただきたいと思います。
〇斎藤指導部長 保護者の引き取り手のない子どもにつきましては、教員とか舎監が、子どもの心情に配慮しながら、指導に当たっております。
 また、大学生を初めとしましたアドバイザリースタッフが、子どもたちの不安や悩みを受けとめながら、遊び相手、話し相手になっているところでございます。
 さらに、臨床心理士も三名、週に水曜日と土曜日と日曜日と派遣しておりまして、専門的な立場から子どもの心のケアを行っているところでございます。
 それから、転学した子どもへのケアにつきましては、今のところ、教員の方から、その転学先あるいは保護者のいる住所の方に電話等で連絡をとりまして、様子を聞いたり、あるいは集団で避難しております秋川高等学校での同級生たちの様子を伝えたりしながら、ケアに努めているところでございます。
 今のところはそういう対応策でやっておりますが、長期化した場合には、また直接会いに行ったりというような計画も今持っておりますので、今後、対応の仕方は少し変わってくるかと思っております。
〇くぼた委員 先行きが見えない中で不安な避難生活を送られている皆さんが、お子さんだけじゃなくて親御さんも含めて、安心できるような取り組みを引き続き進めていっていただきたいと思います。そのことをまた強く要望しておきます。
 また、私たちも、そういった観点から、必要に応じて要望もさせていただきたいということを述べまして、終わります。
〇中嶋委員 大体重複した問題が多くて、質問しづらいんですが、何点か、確認の意味で質問させてもらいます。
 私も、全島民への避難指示が出されました一日と二日、船で三宅島に行ってまいりました。また、つい最近、うちの曽雌議員を中心に、秋川高校にも何人かの議員で訪問させていただきました。
 私が行った三宅島の時点でも、火砕流の跡が大変すさまじくて、息苦しくて、灰色一色のモノトーン、その世界には、言葉もないようなすさまじい光景が広がっておりましたし、あの時点で三宅村並びに三宅支庁が最も危惧していたのが、伊ヶ谷沢の泥流。きのうのテレビでは、このところの雨で、伊ヶ谷沢で泥流が発生して、川下の集落がほとんど砂で埋まってしまった、中には、流失した大木が民家を貫いている、こんな映像も放映されておりました。したがって、島内各地で大規模な泥流が発生して、こちらにいては想像のつかないような被害が出ているだろうと思います。こうなりますと、今後の島の復興対策には大変なコスト、それから大変な時間がかかると思います。
 それを前提に、二点だけお聞きしたいんですが、一つは、これは火山活動の行方にもよるのでしょうが、学校が相当被害を受けている。で、被害を受けている学校に、補修の手、改修の手を加えた場合には、どのくらいの期間を想定されるのか。それは子どもたちの避難生活の長短にも影響するわけですから、学校を復旧し、授業を再開させるまでには、これは火山活動の行方も絡んできますから難しいかもしれませんけれども、火山活動が終えんして、修復工事を始めたら、どのぐらいかかるのか、その場合の費用は、例えば国と都とどのような分担になるのか、その点わかっていれば、ちょっと教えてください。
〇神山施設部長 学校施設の復旧でございますけれども、理事お話しのとおり、噴火活動がいつおさまるかということにかかってまいりますが、先ほど総務部長からご報告したとおり、一応地震終息後に対応するということです。災害状況は先ほど報告したとおりでございます。したがいまして、期間については、やはり専門技術者等の確認を見ないと、今のところでは、はっきりどのくらいの期間で完了するかということについては把握できておりません。
 また、被害金額あるいは補修に対する費用ということでございますが、現在、公立小中学校につきましては、三宅島につきましては、現在のような状況ですので把握が困難でございますけれども、神津、新島、利島三島含めまして、被害合計金額は約九千七百七十万というふうに把握しております。それから、高等学校でございますけれども、高等学校につきましては、三宅高校につきまして私どもの方で調査いたしまして、約二千万の被害金額が出ているということでございます。
 なお、神津高校、新島高校につきましては、被害は微小であって、特に金額的な問題はないというふうに把握しております。
中嶋委員 もう一点、この火山活動が長期化したとした場合は、秋川高校で今後も寄宿舎生活を続けるのか、あるいは、一定程度の期間を超えたならば、避難している親元に子どもたちは分散するのか、どちらの方針なんですか。
若林学務部長 長期化した場合は、やはり低学年のお子さんたちは親元で一緒の生活が望ましいというふうに思っておりまして、都営住宅等あるいは住居が安定をした段階で、そういう引き取り等出てこようかと思います。そういう場合には、近隣の学校への転籍、そういう依頼をしていきたいというふうに思います。
 引き続き、あそこの秋川高校で寮生活をしなければいけない部分も当然ございますので、両建ての体制でいかざるを得ないというふうに考えてございます。

〇中嶋委員 両建てでいくしかないと思うんですが、その辺の見きわめもよくつけていただきたいと思うんですね。
 いずれにしても、まだかなり続くと。先ほども出ました、ボランティア活動の受け入れ窓口がなかったと。それで、その窓口あるいはボランティア活動のコーディネーター機能としての三宅島児童・生徒支援センターをきのう立ち上げたと。これは大変な朗報です。
 先ほどセンターの答弁がありましたから、具体的に。テレビで見ましたけれども、横浜ベイスターズが招待した、大変子どもが喜んだと。今も答弁がありましたけれども、低学年の子どもたち、親元を離れているわけですから、大変寂しい思いを毎日していると。ですから、この横浜ベイスターズみたいなことがもっとあってもいいんじゃないか。あのロケーションを見ますと、周りにはサマーランドもありますね。多摩動物園もある。さまざまな施設がいっぱいあるわけで、漏れ聞くところによりますと、そういうところからも、うちを使ってくれという声が来ているという情報も聞いているんですね。これまでは大変だったから、手がつかなかったんでしょうけれども、そろそろ落ちついてきましたから、特に低学年の子どもたち、小学生ですね、そういう周辺の施設をもっともっと有効に活用して激励してあげる、励ましてあげる、これを進めてもらいたいんですが、いかがですか。
〇若林学務部長 ボランティアの申し出につきましては、先ほどご答弁したように、大変全国からそういうお申し出が来てございます。横浜ベイスターズに限らず、ほかの球団からも来てございますし、それから、サマーランドあるいはディズニーランドなんかからも申し出がございます。
 ただ、今受け入れてやってございますのは、すべてお任せしてやっていただくというボランティアの申し出だけにこたえているわけです。これが、センターをつくりましたので、そこが今度コーディネーターの機能も持ちますので、それを中心に、ご厚意を受けられるような体制をつくっていきたいというふうに考えてございます。
〇中嶋委員 ぜひ有機的に、効果的にやっていただきたいと思います。別に都の財布が痛む話じゃありませんから、積極的にやってもいいと思うんですね。
 あともう一つは、小学生、秋川高校で授業終わった、で、寝るまでの間の寮の生活、過ごすのが大変だと思うんですね。したがって、ボランティアを使って、放課後の時間の有効な使い方等もぜひとも考えていただきたいというふうに思います。当然考えているとは思うんですが、お願いしたいと思います。
 それから、受験生対策でも一言。
 具体的な提案ですが、学校の教師の方々も避難民なわけでしょう。したがって、あまり過重な負担をかけるわけにはいかない。一方で、受験生、やっぱりこれはハンディになっています。何だかんだいったって、やっぱりハンディになっています。勉強がおくれています。したがって、補習が必要だ。だったら、ボランティアがたくさん来ているのであるならば、大学生も当然いるわけですから、そういう人々で、高校、大学受験生に対する補習授業なり何なりを十分できると僕は思うんですけれども、この辺いかがですか。
〇若林学務部長 先生方につきましては、三宅島に三小学校、三中学校、それが秋川へ来まして、一小学校、一中学校ということで、先生方の体制につきましては十分確保されている。ただ、今まではローテーションを組んでいなかったもので、夜間のお世話とか午後の対応とか一緒にやっていたものですから、どうしても過重な負担になっている部分が多分にあったんだろうと思います。先週からローテーションを組んでやってございますので、そういう補習等の対応も十分できるんだろうと思っておりますけれども、そういうボランティア等の活用についても積極的に考えていきたいと思います。
〇中嶋委員 ぜひ学習進度の中身まで立ち入って、大変でしょうけれども、受験生に関しては、よく立ち入って見てあげていただきたいと思います。テレビのインタビューなんかで、けなげな受験生が一生懸命答えているのを見るのは忍びないですからね。それは十分応援できるわけですから、学習面。
 それからあと、費用の点も出ました。問題は入学後の奨学金じゃないんですよ。受験費用並びに入学にかかわる費用、これに関する相談に乗ることは可能ですか。あるいは、そういう制度はございますか、入学金にかかわる。なければ、今後考えてくださいよ、教育庁。
〇若林学務部長 入学金については、来年の四月から徴収することになるわけですけれども、減額とか免除の制度を検討してございますので、十分周知を図りながら対応していきたいと思います。
〇中嶋委員 高校はいいんですけれども、大学ね、親が収入の道を断たれましたから。三宅島に行って話を聞きましたら、日常生活は、金がなくても生活できるんですって、三宅島では、目の前にいれば。今は何も金が入ってこない。だから、入学金で大分苦労するかもしれませんので、その辺の配慮もぜひお願いしたいと思います。
 最後に、秋川でこんな話を聞きました。暑かったです。暑い日に、中学生や高校生は若干の小遣いを持っていますから、自動販売機で冷たいジュースを買って、飲めた。小学校のちっちゃな子どもたちは、小遣いを持っていないから買えなかったと。非常に悲しくてせつない思いをしちゃったという声を、秋川高校に行ってきた私の同僚議員が聞いて帰ってまいりました。これは微妙です。難しいです。じゃ、東京都が小遣いを上げればいいのか。そんな簡単なわけにはいかないでしょうけれども、そういうことがありました。いささかせつないじゃないですか。教育長、その辺まで配慮した温かい対応をぜひともお願いしたいと思うんですが、いかがですか。
〇横山教育長 いずれにしろ、今までは、初期対応対策といいますか、いろいろな混乱の中でやってきたという事情がございます。ただ、これは今の三宅島の火山の噴火の状況からしますと、予知連の見解を見ましても、かなり長期化するだろうと。そういう中で、今おっしゃったような、特に低学年の子どもたち、こういう子どもたちが寂しい思いをするというのですか、大変な心労があるのだろうと。現に、今具体的にジュースの話をされましたけれども、そういった意味での寄贈品等が大量にございますので、そういうきめの細かいといいますか、配慮をしながら、今後対応してまいりたいと考えております。
和田委員 初めに、当初、秋川高校に避難というか、児童生徒が滞在する期間は、一カ月ぐらいをめどにというふうに私は聞いていたんです。それが、ここに来て、今、教育長のお話のとおり、火山そのものの活動の変化がありましたから、今は、一カ月だという認識ではないと思うんですが、今まだ、一カ月程度という当初の見解どおり、皆様方は対応されているんですか
若林学務部長 村からの当初の要請は、一カ月の避難についてご要請がございました。私どもは当然、長期的な対応が必要だろうというふうに考えてございまして、秋川高校での受け入れを考えたわけでございますので、そういう今後の状況を十分踏まえながら対応してまいりたいというふうに考えてございます。
〇和田委員 村からの要請は一カ月ということだったかもしれませんが、もとより村は、一カ月たてば火山活動はおさまるだろうということじゃなくて、範囲とすれば一カ月ぐらいという期間を切ったんだろうと思うんですね。したがって、自然の現象が相手であるわけですから、それはもう、一カ月の予定が一週間で終わるケースもあるだろうし、一カ月の予定が三年、あるいはそれ以上かかるかもしれません。そこのところは、行政としての対応を柔軟にしていただきたいと思うわけでありまして、少なくとも、もう年内はあの状態が続くというふうに考えて対応していくべきだというふうに思っています。
 そこでお伺いしたいのは、かつて同じような類似の経験を教育庁はされたと思うんです。大島の噴火がありました。そのときに皆様方が学んだ、教育的なサイドからの教訓は何だったんですか。
〇横山教育長 私は、当時は総務局の方で対応してまいりましたが、今回の三宅島の関係を見ましても、少なくとも義務教育の対象の児童生徒でございますので、これが成人をして以降に大きな影響を与えますので、教育環境をとにかく整えてやる、学習の機会を確保する、これがやっぱり最大の災害時における学校教育のとるべき立場だろうと考えております。
〇和田委員 異常な環境から逃避というか、一たんは回避をして、ほぼ正常に近い環境を提供申し上げるということで、今、秋川に入っていると思うんです。今まで各委員のお話の中で指摘をされていることと全く同じようなことなので、重複を避けて私は今質問しているわけですが、基本的には、やはり親子が一緒に生活をする環境を行政がいち早く用意していくことだろうと私は思っている。今の秋川高校というのは、あくまでも一時的な退避場所であって、正常な児童生徒の教育環境ではない。今、教育長がおっしゃったとおり、その環境じゃないと私は思うので、なぜ秋川高校に三百六十名の生徒を一遍に受け入れてしまって、親子を分離してしまったのかなと。当初、児童生徒は児童生徒、お父さん、お母さんは別に都営住宅、あるいは秋川高校というふうに、東京都は分けたのでしょうか。そこの理由をお聞かせいただきたいのですが。
〇横山教育長 実は、当初の避難の段階では百三十六名でございました。やはり、同じ三宅島でともに学んだ生徒、児童でございますので、その後の希望で、九月の二日から合流をしてきた。その結果として、現在三百六十になっている。ただ、今先生がおっしゃったように、当初の段階で、特に低学年につきましては、早期の段階で都住等のあっせんがなされ、都住の中でも、家具等ございますので、生活環境が整った段階では、やはり低学年については、その親御さんが住んでおられる区域の小中学校に転校するのが是だろうという方針でございました。
 ただ、教育環境の確保という意味から、先ほど学務部長が申し上げましたけれども、今後、長期化を前提に考えれば、多分、親御さんの方でまだ生活環境が完璧に整っていない状況もございます。そういった状況を見ながら、今先生がおっしゃったように、やはり親御さんが一緒に、特に低学年の場合、それがベターだろうと考えておりますので、そういった方向でも検討せざるを得ないと考えております。
〇和田委員 都営住宅の空き家が、特に三多摩の方には多くあるらしくて、そちらの方に、低学年あるいは幼児などが一緒に、一時的な生活をされています。それから、私ども北区の方にも都営住宅が多いものですから、そちらにも何人かが来ていらっしゃいますが、住宅局の方と教育庁との縦割りの問題はありますけれども、申し上げたとおり、教育庁の方も、秋川高校に集団で寄宿することがいいというふうに決して思っていらっしゃるわけじゃなくて、できれば家庭、家族、高校生であろうと、中学生であろうと、幼児であろうと、そこが生活の場となって、教育の環境は、転校するわけですから新しくなっても、そこのところを理想としながら、対策をこれからも考えていくべきだろうと思うんですが、その考えについてはどうですか。
〇若林学務部長 ただいま教育長からもお答えいたしましたように、私ども、当初の方針決定の際は、一年生から三年生につきましては、親御さん一緒の受け入れという形での対応が望ましい、あるいは、もう既に自主避難されている方が大分いらっしゃいましたので、そういう方については、転入学の変更届を積極的にやりますよという形での方針を決定して、受け入れ体制を整えたところでございましたけれども、村の教育委員会からの要請で、どうしても子どもさんたちを先に避難させたい、そういう要請がありましたので、私どもは集団で秋川高校に受け入れたということでございまして、私どもは、それがベターだというふうには思ってございません。先ほどもお話ししましたように、生活環境が整った段階では、やはり小さい子どもさんたちは親御さんと一緒の生活の方がベターだろうというふうに考えてございますので、そういう対応をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
〇和田委員 小さな子どもたちがまず一番初めに親子一緒にという考えはわかりました。ただ、今、各委員からも出ましたとおり、心の手当てというのでしょうか、ケアというのでしょうか、それが後々まで、成人してからも大きな傷を残すだろうといわれているときだけに、子どもたちはできるだけ早く、お父さん、お母さんと一緒に住まわせる。それでも、なおかつ新しい環境なわけですから、受験を抱えている子どもたち、あるいは就職を抱えている子どもたちは、そこでも不安はあるのでしょうけれども、今のように不安定に、お父さん、お母さんと会いたいのに会わせてもらえないような環境では、私は、負担が二重、三重に重くなるのではないか、こう思うわけでありますから、教育庁としても、学校教育のサイドはもとより、やはりそれの基盤になるのは家庭の安寧といいましょうか、家族が安心して集える場所というのをいち早く保障して、その上で教育活動があるだろうと私は思うわけで、たまたま秋川の高等学校が学校だから、あそこに児童生徒を収容するというか、そこに集中的に集めるというような単純な連想じゃなくて、もっと生活そのものに目を向けた形で、教育庁はどれだけ今回のこの災害に対応できるかというふうに、視点を改めていただきたいというふうに思っております。
 それからもう一つは、先ほどお話がありましたけれども、教育の危機管理の問題です。
 今回の三宅島の問題は、さきの私が申し上げた大島なんかと同じように、火山列島の中の、それも活火山として常に動いているようなところを抱えている東京だけに、このことがそんなに頻繁に起こるとは思いませんが、数年間のサイクルで起こり得る確率を秘めているわけだと思うんです。
 そこで、今回たまたま、秋川高校がああいう形で、全寮制だったり、近い将来新しいスタイルに変わるとかということなので、ここに急遽三百六十名の方々が、児童生徒がいるわけでありますけれども、これからのことを考えたときに、一時的な避難の場所として、今、東京都にある教育施設の中で、家庭、家族に早く子どもたちを合流させることを前提にしながらも、緊急的な避難の場所としてのこの種の施設というものは何か考えられているんでしょうか。
〇横山教育長 今回、三宅島の、まさに三十一日の避難予定が二十九日に切り上がった、こういった自然の災害に対する緊急対応というのはぜひとも必要であろうと、特に東京の場合は島を抱えているわけですから。そういった意味で、これがベターだとは考えておりませんが、あれだけスムーズに、私どもが考えて、スムーズにいったと考えているのは、やはり秋川があった、これがやっぱり前提であろうと。
 今後、伊豆諸島の火山が相手が自然の話ですから、私どもとして、大島に続いて三宅が起こった、今後ないとは全くいえないわけであります。そういった緊急の避難先の確保というような意味で、通常の都の行政の中で何らかの対応が図れないか。例えば、今、先生方にお願いしていますユース・プラザ構想というのがございます。区部に一カ所、多摩に一カ所。こういったことも、通常の行政の中で、いざそういった緊急事が発生した場合の対応施設としては、当然考えられるだろうと考えております。
〇和田委員 今、教育長のおっしゃった、八王子高陵の多摩ユース・プラザとなるだろうというところを私は申し上げたかったんですが、あそこには武道館も体育館も既存のものがありまして、そこに給食設備だとか宿泊設備を置けば、百のオーダーの人が寝泊まりもでき、炊事もできるという環境になるわけで、ああいうところの施設なども、もとよりユース・プラザとして使うことが前提でありますが、いざというときにはそれが転用できるような、そういう柔軟性を持った設備なり利用の構えにしておくべきだろうということを強く要望して、私の質問を終わります。
〇大河原委員 最後に、一点だけ伺っておきます。
 マスコミの報道もさまざまだと思うんですが、これから少し長期化するときに、気の緩みも出てきたり、何よりマスコミから子どもたちを守るという視点が大事かと思いますが、現在どのような対応をなさっているのか、お聞かせください。
〇若林学務部長 マスコミ対応については、当初、大変朝早くから夜遅くまで取材攻勢等がございました。そういう形での学校生活が始まった以降は、なるべく避けていただきたいということの申し入れをいたしました。その結果、現在は、こちらからの広報活動を通じ、あるいは向こうからの取材要請を受けてという対応をしてございまして、以前のようなマスコミの対応はなくなった段階でございます。
〇植木委員長 ちょっと私からも一言。
 教育庁の皆様が、通常の教育行政の大変な時期である上に、こうした大変な災害に対応するということでは、通常予想できないことに本当に努力されて、担当職員の方々は、時間外でも、夜中に対策を練るとか、現地に派遣されている職員の皆さんとか、本当に心から敬意を表したいというふうに思います。
 同時に、予想できないこと、今もマスコミやボランティアの話もございましたけれども、対応としては、きめ細かな対応がどうしても要求されてくるわけですね。例えば、今後も、長期化すれば、親御さんとの関係で、情報を親御さんに提供する必要のあるものも出てくるでしょうし、現在の秋川高校でいえば、女生徒に対応してつくられていない。男子生徒への対応でつくられていますから、私も聞いたところによりますと、浴室とかトイレとかそういったものも、教育行政上ではそんなに考えられないことも要望があるやに聞いているんですが、そういった点では、大変ではございますけれども、ぜひきめ細かな対応を引き続きご努力をお願いしたいということを、私からもお願いします。ひとつよろしくお願いします。
 ほかに質問がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇植木委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。


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