世話人:小山真人(静岡大教育)・西出則武(気象庁)・井田喜明(東大地震研)
日時: 7月24日(火)10時〜18時
25日(水)9時〜17時
場所: 東京大学地震研究所第1会議室
趣旨:
2000年の有珠山および三宅島噴火では,火山情報の発信・伝達とそれに関連した火
山災害危機管理上のさまざまな問題が明らかになった.これらの問題は,学者・行政
官・マスメディア・住民の4者の立場が複雑に絡み合っているゆえに,解決の糸口が
見えないものもある.情報の発信者・伝達者・受け手が一同に会し,互いの共通認識
を深め,将来の改善の方向を建設的にさぐるための討論の機会を設けることとした.
本研究集会で扱う主題に関して,学者だけでなく,行政・マスメディア・住民のそ
れぞれの立場の代表者が一同に集まって議論をおこなう機会は,これまでほとんどな
かったと思われる.本集会を通じて,火山情報の発信者・伝達者・受け手のそれぞれ
が,互いの立場・手法・能力・情報の質などについて理解を深め,今後それぞれの立
場からよりよい火山情報発信・伝達のための改善努力に取り組む上での基本認識やた
たき台が得られると思われる.
7月24日(火)午前 10:00〜12:00 あいさつ5分+講演100分+質疑応答15分
世話人あいさつと趣旨説明(5分)
第1部:火山危機における情報発信・伝達(とくに有珠山と三宅島について)
岡田 弘・宇井忠英(北大理):有珠山2000年危機の問題点(20分)
小山真人(静岡大教育):2000年8月の三宅島危機で疑問に思ったこと(20分)
井田喜明(東大地震研):噴火予知連の情報発信がめざすもの(20分)
西出則武(気象庁):防災情報発信者の立場から(20分)
24日(火)午後 13:00〜17:50 講演220分+質疑応答55分+休憩15分
布村明彦(内閣府):内閣府危機管理担当者の立場から(1)(20分)
鍵山恒臣(東大地震研):火山観測実務者の立場から(20分)
荒牧重雄(東大名誉教授):火山危機管理体制−−−外国の例からの教訓(20分)
石原和弘(京大防災研):桜島からみた有珠山と三宅島(20分)
中橋徹也(早稲田大都市地域研):防災行政学の見地から(20分)
廣井 脩(東大社会情報研):災害心理学の見地から(20分)
(休憩 15分)
吉川肇子(慶応大商):組織心理学の見地から(20分)
田鍋敏也(壮瞥町):自治体防災担当者の立場から(20分)
所澤新一郎(共同通信):ジャーナリストの立場から(20分)
冨田 雪(有珠山ネット):住民の立場から(1)(20分)
佐久間達巳(三宅村議会):住民の立場から(2)(20分)
(懇親会18:00〜20:00)
7月25日(水)午前 09:00〜12:00 講演150分+質疑応答30分
第2部:火山の長期リスク評価と情報公開(とくに有珠山・三宅島・富士山)
小山真人:日本の火山ハザードマップのレビュー(20分)
荒牧重雄:火山のハザードマップはいかにあるべきか(20分)
宇井忠英:噴火の洗礼を受けた有珠山ハザードマップ・活火山の認定と重要度評価(30分)
早川由紀夫(群馬大教育):日本の火山リスク評価の展望(20分)
宮地直道(野菜茶業研):富士山のハザードマップはいかにあるべきか(20分)
吉川肇子(慶応大商):火山災害のリスクコミュニケーション(20分)
布村明彦(内閣府):内閣府危機管理担当者の立場から(2)(20分)
25日(水)午後 13:00〜17:00 講演140分+質疑応答100分
小澤邦雄(静岡県防災局):自治体防災担当者の立場から(20分)
千葉達朗(アジア航測):防災コンサルタント企業の立場から(20分)
中川和之(時事通信):ジャーナリストの立場から(20分)
桑原央治(大島高校):住民の立場から(20分)
第3部:総合討論
河田恵昭(京大防災研):地震・津波災害からみた火山の危機管理(20分)
首藤由紀(社会安全研究所):原子力災害からみた火山の危機管理(20分)
林 春男(京大防災研):不確定状況下で長期的な視野に立つ合理的な意思決定は可能か?(20分)
出席者全員による意見交換(80分)