「群馬大学の早川と申します.」
「お世話になります(まったく落ち着いて.背後はがやがやとして大勢の人がいる感じ)」
「そこは,島ですか?」
「そうですけど(ごくふつうの受け答え)」
「お忙しいところすみません.こわくないですか?」
「えっ?(思いもかけないことを言われた驚きの声)」
「そこはあぶないとおもいます.これ以上は申し上げません」
「……(状況判断不能の様子)」
「いや,支庁に電話が通じるかどうか,確かめたかったのです」
「村も警察も通じると思うんですけど(たんに親切で情報提供してくださったかんじ)」
「そうですか.ふつうこういうときは,気をつけて,と言って電話を切るのでしょうが,火山の場合は気をつけてもダメです」
「はっ,わかりました.ありがとうございます.(本心からのよう)」
「それでは」
わたしは,彼に何もしてあげることができません.