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19132に,次のようにあります.
(やや旧聞に属しますが)9月8日の石原知事記者会見です.
同じ記者会見で、石原知事は、こう言っています。
記者 ホテルシップで泊まっていらっしゃいますね。港につけていらっしゃい
ますけれども、これ、火砕流がパッと港に来るかもしれないという点について
は、こういう方法でよいとお考えでしょうか。石原 それは、火砕流が来たら速やかに離れなきゃならないでしょう。
記者 いきなり火砕流が起きたときに、本当に逃げられるんだろうかというの
が心配なんですけれども。石原 火砕流というのは鉄砲の弾みたいに速く飛んでくるんじゃないんだか
ら。記者 でも、かなりの速度で来るそうなんですけれども。
石原 それはその前の予兆もあるでしょうし。
もしこの記述が真実であるなら,山本・気象庁長官は,9月8日の時点で,石原・都知事にたいして,なすべき説明をまったくしていなかったことがわかります.ここでいう「なすべき」とは,倫理的責任ではなく,職務としてなすべきことあるいは法的責任です.気象庁長官は,火山噴火災害時に,当該都道府県知事にたいして危険の種類と内容をくわしく説明しなければなりません.それが,なされていなかったことが,この記者会見メモからわかります.
記者はしっかり働いていたことがわかりました.
なまけていたのは,ひとり気象庁だけだったことがわかりました.
そして,いまもなまけつづけています.
緊急火山情報(気象庁へのリンク)を出さない理由について29日の長官会見の回答(毎日新聞;時事通信)は,まったくわけがわからない内容です.長官としての判断能力を欠いているとしか私には思えません.安全から危険に移ったのなら,そのどこかで気象庁が緊急火山情報を出さなければならなかったのは明白です.危険が常態化したから緊急火山情報を出せないという意味の回答は,まったく噴飯ものです.いまが危険であることを認めるなら,ただちに緊急火山情報を出さなければなりません.活火山法21条でそう決まっています.緊急火山情報を出していないいまは,記者会見で長官が何を言おうと,火山監視を業務とする気象庁が,三宅島に生命・身体にかかわる危険が存在していないと判断していることになります.
山本長官がやるべきことをやらなかったがために,毎日1000万円(うち400万円がかとれあ丸チャーター費)の国費が30日間ホテルシップに投入されました.意味のない復旧行為が毎日もくもくと繰り返されました.3億円の国費がむだになりました.そして,その間,作業に当たった人は,常時,生命の危険に脅かされました.
かとれあ丸は止めたようですが,今後も神津島から小型船で三宅島に通うといいます.コストは削減できたでしょう.しかし十分な危険回避がとられているようにはみえません.今後も,作業員の生命の危険が脅かされ続けるのでしょう.緊急火山情報が出ないかぎり,東京都が三宅島の保守・復旧作業をつづけるのは,正当です.
(2000.10.01/10.02)
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