社会への情報発信は,中立でありえない

アカコッコ 三宅・多摩だより第14号(2001年3月25日配布) にある下記記述(とくに太字部分)は,間違いとは言えないが,3月25日付けの文書としては,たいへん不適当だと考えます.


むすぶ会から三宅島のみなさんへ

ようやく春らしい過ごしやすい時節になりましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
今年は、いつになく寒い冬で、風邪を引かれた方も多かったのではないでしょうか?
 まもなくここ八王子でも、あちこちで桜が咲き始めます。
有毒ガスのために、避難生活の長期化が避けられないことから、さまざまな取組みが行われつつあります。
三宅村が企画した「農場」が実現したり、一時帰島の話題がのぼったりしています。
 「三宅島と多摩をむすぶ会」でも、避難の長期化に向けて、組織の見直しをすすめるとともに四月以降の活動について検討を行っています。
 これまでの「アカコッコ」の配布、ベビーカーバンクの取組み等を続けるとともに、皆さんの御要望を踏まえた支援ができたらと願っています。
今後とも宜しくお願いします。
(三宅島と多摩をむすぶ会 代表 生田 茂)


社会に向けてなんらかの情報発信をするときに中立を守ることができると考えるのなら,それはあまりに幼稚です.解釈や意見をまったく含めない事実の陳述だけだとしても,無数にある事実の中からそれを選んだという行為には情報発信者の趣味嗜好があらわれる.

社会へ情報発信するときは,自分が中立を守っているふりをしてはいけない.情報発信者は,みずからが中立でないことを認めるべきです.すべての情報発信には責任が伴います.社会人なら,それが引き起こす結果に責任を負わなければならない.

情報発信行為そのものはプラスに評価しています.情報発信をやめろと言っているわけではありません.四月以降の活動について検討を行っているなら,このことをよく考えてからやってほしい.

早川由紀夫

2001.3.26.0800