2001年9月26日27日28日の噴火

9.28朝の噴火 降灰3mmなら30万トン,降灰1mmなら10万トン

0528,灰色噴煙の上昇が3分間継続した.火口の上800メートルまで上昇し北東へ流れた.「島の東部で降灰を確認」.地震,空振,微動の状況に異常な変化なし.以上火山観測情報542(9.28.0700随時発表).

しかし9時50分発表の火山観測情報543訂正では,「5時28分頃,微動が発生し,振幅の小さな空振を伴っていました.」と書いている.

気象庁とは独立の現地情報によると,このとき降った灰はかなり多量であったと思われる.島下から坪田までの路上に灰が積もった.厚いところで1.0〜1.5cm.指が入る柔らかさだったが,車で走行しても舞い上がらなかったと言う.圧密したあとの厚さで3mmに相当するとみられる.

これは,昨年8月10日の降灰量(30万トン)に匹敵する量だ.しかし28日朝の気象レーダーにエコーは映っていない.昨年8月10日の噴火のときは,エコーが1時間20分継続して映った.

気象庁は三宅村に,灰の厚さは1mmだったと報告したという.もし1mmなら降灰量は1/3の10万トンになります.でも,そうなら,なんで火山観測情報に書かなかったんだろう.

大量の灰が出たと思わせる情報:

  1. 灰白色でなく灰色の噴煙だったと,火山観測情報に書いてある.

少量の灰だったと思わせる情報:

  1. 気象レーダーにエコーが映っていない.
  2. 噴煙の継続時間がわずか3分間だったと,火山観測情報に書いてある.

9.27夜間の噴火

2128から2215までの47分間,灰白色の噴煙が火口上1000メートルまで上がり北西に流れた.2126と2128に「やや振幅の大きな微動」が発生した.2126は振幅の小さな空振を伴っていた.2304,微動と空振を伴って灰白色の噴煙が火口上800メートルまで上がり,北西に流れた.翌9.28.0950までに降灰確認.以上,火山観測情報540随時,541随時,543訂正

ここでいう降灰確認とは,おそらく降り積もった灰をみつけたの意味だろう.夜間にもかかわらず,噴煙の色が白色ではなく灰白色だったと気象庁が認識できた理由はなぞである.

9.26昼の噴火

1127,1129に振幅の大きな微動が発生した.どちらも振幅の小さい空振を伴った.1129は震度1.1132,灰白色の噴煙が火口上1000メートルまで上がり東に流れた.「三宅島の東部で灰まじりの降雨を確認」.3分間継続した.12時の白色噴煙は火口上1000メートルまで.以上火山観測情報536随時(9.26.1310).

東大御蔵島カメラの1154映像によると,白色噴煙は海抜3700メートルまで上昇している.火口上3000メートルに相当し,気象庁の発表と大きく食い違う.気象庁が噴煙をどこからどのような手段で観測しているのか,なぞである.