■三宅島・り災者用無料電話を業務で独占 子供らは公衆に
あきる野市の秋川高
噴火活動で避難生活を強いられている三宅島の子供たちにとり、離れて暮らす家族らとの電話連絡は欠かせない。ところが、寮生活を送る東京都立秋川高校(あきる野市)内にNTTが昨年9月、り災者用に設置した無料の「特設公衆電話」が、村教育委員会や学校職員室で業務用に使われていることが分かった。村教委は「配慮が足りなかった」と説明、改善を検討するとしている。
無料の特設公衆電話は「り災者の通信手段確保のため」として、NTTが設置している。NTT東日本東京支店によると、一般的に公共的な避難所などに置かれ、だれでも電話をかけることができるという。
同校内の「三宅学校」には避難直後の9月に合計16本の無料電話が引かれた。電話は職員室や校長室、舎監室、村教委などに置かれた。
子供たちは、家族らと電話で連絡を取りたい場合、はじめは寮に1台しかなかった有料の公衆電話に頼るしかなかった。避難当初は、子供たちがこの有料公衆電話の前に長い列を作った。保護者らは携帯電話を買い与えたり、学校に電話の増設を求めたりしてきた。不自由な状況を知った島民や支援者からは、村教委に1000万円分以上のテレホンカードが寄付された。
村教委が無料と知ったのは昨年12月だという。村教委は「昨年8月末に避難した際、業務用に電話を引いたが、知らないうちにNTTが無料にしていた」と説明している。
支援者や島民からは非難の声が上がっている。テレホンカードの寄付を募った島民グループ「島魂」の飯沼義仁さん(33)は「周囲と村教委の温度差がありすぎる」と話している。
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