11.3 十和田湖のフィールドガイド
直径11kmのカルデラ湖である十和田湖は,4万3000年前,3万0000年前,1万5000年前に起こった3回の大規模火砕流噴火の結果として生じた.カルデラの中に生じた五色岩火山の中心火口内に,6300年前の中掫(ちゅうせり)噴火のとき,湖水が流入して中湖がつくられた. 御倉山(おぐらやま)溶岩ドームは平安時代の915年に生じた.その直前に発生した毛馬内火砕流は火口から20km以内をすべて破壊し,それから上昇したサーマル火山灰雲は仙台にまで達した.
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地点10 宇樽部小中学校跡地 校門の両脇に宇樽部火山灰(6300年前)が露出する.茶褐色をしたサージ堆積物と降下火山灰の互層である.
地点12 小坂町神田 溶岩と見まちがえるくらい強く溶結した南部軽石を観察することができる.弾道岩塊を多く含む中掫軽石がその上を覆っている.
地点22 奥入瀬渓谷黄瀬バス停 カーブの内側に八甲田火山の降下軽石をそれを覆う火砕流堆積物が露出している.
地点24 十和田市米田(まいた)高谷 ここは十和田湖から31kmの地点である.大不動火砕流堆積物(3万0000年前)と八戸火砕流堆積物(1万5900年前)の重なりを見ることができる. 地点25 十和田市伝法寺 最近40万年間に堆積したテフラとレスの互層をみることができる.厚さ10cmの白色シルト層は北海道の洞爺湖から10万5000年前に飛来した洞爺火山灰である. 地点26 八戸市多賀台 大不動火砕流堆積物の上16cmに姶良丹沢火山灰を見ることができる.厚さは0.3cmである.ここは姶良丹沢火山灰の分布北限にちかい. 文献:Hayakawa
(1985),早川(1993),早川(1997) 次のページへ|前のページへ|目次に戻る |