11.1 伊豆大島のフィールドガイド
伊豆大島は玄武岩からなる火山である.最近1500年間にマグニチュードが4.0を超えるテフラ噴火が8回起こって,海岸ふきんの平坦面上に堆積物をのこした.これと同様の観察を2万3000年前までさかのぼっておこなうと,約100回の噴火を認識することができる. 過去2万3000年間の伊豆大島の噴火史のなかで最も注目すべき事件は,6世紀に起こったS2.0噴火である.このとき発生した岩なだれの堆積物は全島を覆っている.島の中央部にある4.5 km × 3 kmのまゆ形をしたカルデラはその結果としてつくられた.S2.0岩なだれに類似した岩なだれは8700年前のO41噴火でも発生したが,ずっと小規模だったらしい.
地点2 温泉ホテル 中央火口丘である三原山がカルデラ縁から展望できる.駐車場の地面はS1.0火山豆石凝灰岩である. 地点3 鎧端 カルデラ床に広がった1986年溶岩の表面地形が観察できる. 地点4 御神火茶屋 中央火口丘である三原山の山腹には,1986年11月19日に流れ下った溶岩流がみえる.駐車場脇にS2.0岩なだれ堆積物の断面がある. 地点5 1986年C火口上駐車場 ここからスタートしてC火口列めぐりができる.終点にも駐車場がある.
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地点10 筆島展望台 筆島火山の中心火道である岩頚(がんけい)が海中にそびえている.そこから放射状に広がったダイクの断面が対岸の海食崖に露出している. 地点11 波浮港展望台 9世紀の噴火でつくられた波浮港マールを見おろすことができる. 地点12 大島南高校 道路脇に波浮港マールの断面が露出する.弾道岩塊が衝突クレーターをつくっている. 地点13 イマサキ 15世紀に起こったY4.0噴火で海岸に達した噴火割れ目をみることができる.
文献:中村(1963),中村(1972),小山・早川(1996) 次のページへ|前のページへ|目次に戻る |