Pseudocraters

7.9 偽クレーター

高温の溶岩流が湿地や湖沼を覆って水を閉じ込めると,そこで水蒸気爆発が起こる. 地表にできるすり鉢状のくぼみを偽クレーター(pseudocrater)といい,内部の煙突構造をスパイラクル(spiracle)という.

エルドギャオから943年に流れ出した溶岩に見られる偽クレーター.火口内外の斜面が直線的でないのは,吹き上げられたスコリアが柔らかいまま着地して互いにくっつきあって,崖錐斜面を形成しなかったからである.中景の淡色はラカギガルから1783年に流れ出した溶岩.(Eldgja 943, Iceland)

 

偽クレーターの断面とそこから取り出したスパター.(Eldgja 943, Iceland)

高温の溶岩が水を閉じ込めると,水蒸気となって溶岩の下から上へ煙突が突き抜ける.これを スパイラクルという.(富士山の864年青木ヶ原溶岩)

草津白根山から3000年前に流出した殺生溶岩が谷に流入してつくった偽クレーター.噴出物は,アイスランドのようなスパターではなく,水冷された砂礫である.(草津白根山の武具脱の池)


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