7.8 柱状節理と板状節理

厚い溶岩がゆっくりと冷却すると,体積減少に伴って割れ目が入り,空間の再配分が行われる.こうしてできる割れ目を節理という. 節理は等冷却面に垂直に低温側から高温側へ,すなわち外から内へ,伸びる.こうして柱状節理が生じる.柱状節理の断面は六角形を基本とする.
 急斜面を流下した溶岩流には,下面に平行な板状節理がしばしば見られる.これは剪断応力によってつくられる.

水平面上で固結する溶岩の上面と下面からは,それぞれ上部コロネード(colonnade)と下部コロネードが整然と伸びる.上下のコロネードがぶつかったところをエンタブラチャ(entablature)という.コロネードとエンタブラチャはギリシャ建築の用語である.(コロンビア川玄武岩,中新世,Moses Coulee, Washington)

谷を埋めた溶岩流の等冷却面は曲がっているから,柱状節理は複雑な形態をとる.(Iceland)

谷地形を埋めた直後の溶岩原は水平だが,冷却に伴う収縮率は一定だから,深い谷を厚く埋めたところがもっともたくさん収縮して上面がへこむ.地表の流水による浸食で,そこが再び谷となって柱状節理の断面があらわれる.(岩手山の葛根の大岩屋)

整然とした柱状節理 (Devils Postpile, California)

草津白根山の上半分は厚い溶岩流でできている.山体の急斜面を下った前口溶岩には顕著な板状節理が見られる.(草津白根山の白根硫黄鉱山跡)


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