7.6 溶岩ドーム

溶岩が火道からゆっくりと盛り上がってつくられた地形を溶岩ドームという.成長するにつれて不安定部分が崩れ落ちて,まわりに崖錐斜面を形成する.だから,溶岩ドームの中にはかたちだけみるとスコリア丘と区別しにくいものもある.

榛名山の榛名富士は3万年前にできた溶岩ドームである.直線的な崖錐斜面に囲まれているが,ロープウエイで登れる山頂にはデイサイト溶岩が露出をしている.
 崖錐の上にはローム層が厚く堆積していて,その表面にガリーが刻まれている .

溶岩ドームを取り巻く崖錐は,このような落石によってつくられる.(雲仙岳,1991年12月1日)

図7.6.1 溶岩ドームの種類 溶岩ドームの内部には,内側へマグマが次々に供給されたことを示すタマネギのような縞模様がみられることがある.このような内成ドームに対して,マグマが上へ上へと積み重なってできたものを外成ドームという.大地を押し上げながら上昇して,地表にマグマが露出しなかったものを潜在ドームという.一枚の岩盤が天を突いて高く成長すると溶岩塔(spine)とよぶ.

樽前山の山頂火口内に1909年に生じた溶岩ドームは崖錐斜面をほとんどもたない.ゆっくりと上昇したからだろうか.新しいので表面が尖っている.

セントヘレンズの中心火道を占めている溶岩ドームも平たくて崖錐をあまりもたない .(Mount St. Helens, Washington)


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