7.2 パホイホイ溶岩

火口から静かに地表にあふれ出し,ゆっくりと冷却して固化した玄武岩溶岩は,表面がなめらかなパホイホイ(pahoehoe)溶岩になる.

ハワイのキラウエア火山のパホイホイ溶岩.黒い帯はアア溶岩

パホイホイ溶岩の一枚一枚はたいへん薄い.ハワイの盾状火山の陸上部分は,このような数十cmの厚さの溶岩が何万枚も積み重なってできている.
 最後まで液体だった真ん中に気泡が集中している.冷却に伴って揮発性成分が液体中に濃縮されるからである.底面が赤いのは高温酸化のため.(Hualalai, Hawaii)

パホイホイ溶岩の先端部(パホイホイトウ)の断面.枕状溶岩と同じように下をなぞっているが,急冷縁をもたない.(Nuuana Pali, Oahu, Hawaii)

 

パホイホイ溶岩はゆっくりと冷却するので,内部の気泡は丸い. (左:ハワイ・キラウエア;右:五島列島三井楽)

溶岩流内部の液体部分に揮発性成分が濃集して気泡が大きく成長すると,すでに固結した表面を持ち上げてひび割れをつくる.これをプレーッシャーリッジ (pressure ridge)という.(The 1729 lava, Iceland)


板で表面を覆われた玄武岩溶岩をスラブパホイホイ(slabby pahoehoe)という.内部の液体の動きによって先に固結した表面がこわされた.アア溶岩への漸移型である.(Sunset crater, Arizona)


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