4.4 タフリング 

水蒸気マグマ爆発でできた小火山の火口底が地下水面より高くて乾いているときはタフリングとよばれることが多い.

ホノルル市内にあるダイヤモンドヘッドは古いタフリングである.ガリー浸食を受けた外側斜面にほぼ水平の層理がみえている.(Diamond Head, Honolulu, Oahu, Hawaii)

ダイヤモンドヘッドの東12kmにあるハナウマベイもタフリングである.道路脇にサージ堆積物の見事な断面が露出している.噴火の経過とともに波頭は左から右へ流れの方向へ移動した.(Hanauma Bay, Oahu, Hawaii)

新鼻4Sタフリングの断面には細かな成層構造が見られた.平行層理が多く,斜層理をみつけるのはむずかしい.このタフリングは噴火後数ヶ月間の波食によってほとんど消滅した.5Rスコリアに覆われている.左下は古い溶岩.(三宅島の新鼻)

空から見た新鼻タフリング.(報道写真)

城砦とよぶにふさわしいタフリングである.かつて湖があったころ受けた波食によって誇張されてはいるが,火口径/底径比がスコリア丘のそれよりはるかに大きい.水蒸気マグマ爆発の力が強大だったからである.(Fort Rock, S of Bend, Oregon)

スコリア丘はほとんど礫からなるが,タフリングは礫・砂・シルトをほぼ等量ずつふくむ.水蒸気マグマ爆発では,マグマがよく粉砕されることと,湿った噴煙のなかでは粘着力がはたらいて粒子がうまく分級されないことによる.(Fort Rock, S of Bend, Oregon)

八丈島の八重根タフリングの断面.火山礫の表面には火山灰が付着している.大きな核をもつ火山豆石であるといってもよい.(八丈島の八重根港)


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