趣旨・目的

 平成17年度群馬県総務局統計課及び群馬県警察統計資料「移動人口(旧市町村)と車登録台数」の比較によると、多くの地域において平成3〜4年には、車の登録台数が20歳〜69歳人口(データー・資料等図2参照)を上回っている結果が報告されている。また郊外へのショッピングモール建設により、町空間の車中心型構造に拍車がかかり、現代生活が車中心型生活スタイルにその結果運動量の減少、地域社会コミュニケーション不足などから、健康問題及び地域力に重大な危機をもたらそうとしている。また、群馬県では少子高齢化が進み、特に中山間地域ではその傾向が高く、例えば南牧村では高齢者比率(表1)が50%をこえ、医療費や介護費用の増加、労働力不足等からの税収入の減少など経済問題、健康問題、地域づくり等が喫緊の課題となっている。このような車社会・少子高齢化社会では、余暇時間の活用(データー・資料等図3.7参照)、健康問題、特に生活習慣病や要介護者の増加が大きな社会問題になり、地域文化の継続をも脅かそうとしている。

 児童生徒の体力も近年全国的、長期的に低下していることが報告され、群馬県児童生徒においては平成15年の文部科学省新体力テストの結果から、多くの運動機能が全国平均に劣っている事が報告されている。原因は、車社会あるいはマスメディアからの情報過多による子どもの生活環境の変化、価値観の多様化等による生活スタイルの変化によると指摘されている。

 このように群馬県の多くの地域では、車社会問題、少子高齢化問題、子どもの体力問題が大きく取りざたされ、それにともない健康問題・自治体の財政問題等が喫緊の課題となっている。

 本取組みは、本学の第三の機能・地域貢献の理念に即し、その地域社会のニーズに応えるべく体制を整え、地域の課題を抽出し解決する能力を持った人材の育成に強く努めている。これまでの教育学部が育てていた教師の資質に『地域の健康づくりプランナー』として取組む人材の育成を試みる。また本学は、地域の自治体、産業、市民と成果を地域社会並びに広く社会全般に還元し、地域社会の活性化を図ることを前提としている。(国立大学法群馬大学の理念及び目標)

(表1)群馬県の平成16年度、年少人口、生産年齢人口、老年人口比
年少人口(低い順)% 生産年齢人口(低い順)% 老年人口(高い順)%
順位 市町村名 割合 順位 市町村名 割合 順位 市町村名 割合
1 南牧村 5.2 1 南牧村 44 1 南牧村 50.7
2 神流町 6,5 2 神流町 47 2 神流町 46.5
3 上野村 6.8 3 川場村 52.1 3 黒保根村 35.9
4 (勢)東村 9 4 六合村 52.3 4 川場村 34.9
5 下仁田町 10.2 5 黒保根町 53.8 5 下仁田町 34.7
6 黒保根村 10.2 6 下仁田町 55.1 6 (勢)東村 34.4
7 水上町 10.8 7 (勢)東村 56.6 7 六合村 32.9
8 倉渕村 11 8 倉渕村 56.7 8 倉渕村 32.2
9 妙義町 11.2 9 (吾)東村 56.9 9 上野村 31.8
10 伊香保町 11.3 10 新治村 57.5 10 小野上村 29.8
県累   14.5     65.3     19.9
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