教員免許更新制に回転海老名固め!!
2007年に行われた教育職員免許法「改正」により,「教員免許更新制」(以下「更新制」)が発足しました。このページをご覧になろうという方ならすでにご存知かと思いますが,この制度の概要は以下です。
・2009年4月1日以降に授与された教員免許には,10年の有効期限が付され,
現職教員については,有効期限前の2年間の間に30時間の「免許状更新講習」
(以下「更新講習」)を受講・修了(試験での修了認定)しないと免許状が失効
する。
・上記以前に免許状を授与された者については,免許状自体には有効期限は付さ
れないが,別途設定される「修了確認期限」までに「更新講習」を受講・修了
しないと免許状は失効する(講習の修了確認期限は生年月日により割り振り。
ご自分の修了確認期限を確認なさりたい場合はここでお願いします)。
・免許状のみもっており,教職従事経験のないいわゆる「ペーパーティーチャー」
には「更新講習」の受講資格はない(一部講習で受講可能な場合もあるが,それ
による免許状の更新はできない)。
・「更新講習」は必修講座12時間(学習指導要領改訂や教育改革の動向,専門職
としての教員の役割,学校・教育をめぐる状況変化など)以上,選択講座18時
間(各教科・活動等の指導法など)以上,計30時間以上。開設は大学等が行う。
私は,この制度は稀にみる愚策であり,一部例外的に特定の講習が特定の教員に有益な場合はあるにしても,制度総体としては,教員の資質・能力の向上やそれを通じた教育の改善にはおよそつながりえない(むしろ逆効果)と判断しており,一刻も早く廃止すべきものだと評価しています。もちろん,「更新制」がいかに愚劣な制度であれ,法制化され発足してしまう以上,職場のある群馬県の教員諸氏の受講機会を確保するという観点から講習は行いますが,あらゆる機会をとらえ,この制度の問題点について発言していきたいと考えています。そこでこのコーナーでは,私自身の書いたものを中心に,「更新制」批判にかかわる情報を発信していきたいと思います。
【山崎自身の論稿・活動】
2009.8.21 「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい
教育研究集会2009」(東京,日比谷公会堂ほか)
フォーラム「教員免許更新制を考える――09年実施にあたって明らかに
なっている矛盾――」(17:30~ @星陵会館)にて
報告「必修講習『名ばかり店長』業務日誌」
レジュメ(当日配布のものの誤記を修正し,少々差し障りのありそうな
数字をカットしたもの)
つどい速報『江戸かわら版』 no.6よりフォーラムの模様
2009.5 「教育があぶない2009 教員免許更新制 教育の質を低下させ失効すれば失職も!」
『週刊金曜日』5月22日号(751号),pp.24-26。平舘英明氏による
記事中,2箇所コメントが載っています(いずれもp.25)。「教員が最新知識を
身につけることは社会の利益なのだから,『受益者負担』という論理で受講者か
らカネを取るのはおかしい」「講習が資質向上に役立つとは考えられず,こうし
た制度をおしつけられることで教員間に無力感が広がるのが怖い」といった趣
旨のコメントです。
2009.5 実際的思考(プラグマティズム)の欠如こそが問題である
『現代教育科学』No.633(09年6月号),pp.11-13
特集「免許更新制の『講習内容』を再び問う」の中の柱「免許更新
制の『講習内容』の問題点」のうちの1本ですが,他の2本は問題
点の指摘でも何でもなく推進ムードで,同特集中唯一の更新制反対
2009.1 教員免許更新制――開始即廃止へ
『子どもの権利モニター』(DCI日本支部ニュースレター)
No.93=94合併号,pp.36-38
2009.1 教員養成系大学・学部をめぐる状況
2008年夏の全大教教育研究集会での報告について,群大職組の
機関誌に報告したもの。
2008.11.14 教員免許更新制をめぐって
(群馬研高教組高崎支部学習会での報告レジュメ)
2008.9 「予備講習」実践記録――文科省担当官の前で講義して
『人間と教育』59号,pp.67-74
立ち読みはこちら(冒頭2ページのみです)
*訂正:群馬大学の予備講習の受講者は必修160名,選択
161名です
2008.8.23 予備講習の「実践」から
(「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国
集会2008 in 京都」でのシンポジウム「こんな先生だったら
いいな~教員免許更新制でいい先生が育つの?」における報告
レジュメ) ◇当日の模様を報じた同集会速報No.17
*訂正:群馬大学の予備講習の受講者は必修160名,選択
161名です